花冠の流の国2nd 1

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もはやかなり前から、少女マンガの世界では我々の世代に黄金期を築いた作家の人気作品の続編で柳の下のドジョウを狙う、という流れが既定路線になっています。
以前どこかの記事で書いたように、けっして、新しい才能がでて来ていないと言うわけではないと思うのですが、少女マンガ誌で作品を発表していて、かつての大作家並に人気のある作品を発表している新人、というと、夏目友人帳緑川ゆき氏くらいしか(既に新人というより中堅だよなあ)・・
羽海野チカさんは少年誌へ行ってしまったし。(この人だって新人とは・・)

大物作家は今でもいい作品を発表している方々は沢山いるけどねえ。
少女マンガ誌は、かつての物語の設定の多様さを自ら否定して、陳腐な学生恋愛を扱う話だけに成り下がった巻が有るなあ。

ああ、でも、「ちはやふる」があったか!
あれ、最近になって陳腐なガキンチョ恋愛ものじゃなくて、競技カルタなどと言うニッチもいいところな舞台設定であると言うのを知ったのですよ。
大人買いしてみようかな。

近所のマンガ喫茶がSC丸ごと改装のあおりを食ってなくなってしまったし、駅前のも潰れて久しいので、内容確認となったらブックオフまで行くしかない・・。
話がタイトルの本からどんどん離れて行くので無理矢理戻すと、花冠の竜の国というのも、おお〜むかしの、少女マンガの大御所中山星香氏の正当ファンタジー人気作の続編です。

ただし、つい最近まで、例によってジュニア世代ものを連載していたのですが、はじめは割とおもろかったのが、3巻あたりからぐだぐだというか・・。
ま、余りあたらなかった。
で、この作品が伏線となるような感じで、ジュニアが生まれてくるまでの、本家本元エスター王子とリゾレットの物語を始めました、と言うところです。
こっちは今のところそれなりにおもしろいかな?

雑誌に載ってるのを読んだ記憶も有るのですが、存在を忘れ果ててて、この間本屋が開いてるうちに帰れた日、平積みになってるのを見付けて購入。

「花冠」は、中山星香氏のマンガの中では基本明るい話の作りになっているので(昔、思いっきりリアリティーを出そうとしてか政治がらみのくら〜い話になったときは本とつまらんかったわ)読んでて元気になれます。

ふわふわのきゃぴきゃぴファンタジーじゃつまらない、かといって、現実味を出す為にひたすら政治駆け引きっぽい話に終始してもつまらない。
物語を作るのって大変です。

面白い作品ばかり読んで目が超えまくってる日本人読者は、ちょっとした事も見逃してはくれませんからねえ。

しかし、マンガ雑誌編集者の悲鳴が聞こえてくるような状況だなあ。この、怒濤の「柳の下のどじょう」作戦は・・・。

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