黄昏の楽園:伊庭竹緒

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居間の模様替えが完了し、後回しにしていたルーターやらを仕事場に移動、その勢いをかって裁断する本の積み上げを加速させた私。
(移動場所がないから・・)

裁断する本をさくさくブルグに掲載するか!
一番手、昨晩ほぼ徹夜で読んでしまった黄昏の楽園。

平成21年2月に10巻が出てから新刊が出ていません(泣)

グーグル先生で検索しても、wikiにすら作者名ではあっても作品名単独のサイトがない・・
作者の伊庭さんは、元clampの一員だったそうで、言われてみれば画風の中に昔のclampっぽさがあります。

しかし、この作品はなにより話が面白い。
ヴィクトリア女王時代のイギリスを舞台に、「物の記憶」を読み取る事ができる超能力を持った日本人公爵の珂月
と、その従者(執事)エドワード、スコットランドヤードの刑事、探偵(シャーロックホームズ)に憧れて勝手に探偵家業をやっている公爵家のぼんぼんのウィリアム、そのいとこのリチャード。

得意能力を持つ珂月は生い立ちのせいもあってもともととことん暗く、彼の話のみだとマリワナ海溝の底に沈んだような暗い話になると思うのだが、容姿、性格ともの正反対のウィリアムの話と織り交ぜられているおかげで程よく笑える探偵物になっています。
絵はクランプの「聖伝」ポイ感じ。

お話は基本どちらがメインでも事件ものなのだが、10巻のあたりは珂月の内面の葛藤話がメインになって真っ暗・・。これに一応のめどがついてからこっち、新しい話が出てこなくなって悲しい。

10巻で完結となっているわけでもないから、いつか続編が出ると思いたいのだが・・。

私的には珂月の話より断然ウィリアムとリチャードの話の方が面白い。
はじめの頃の珂月は、暗いとはいえ毅然とした気の強いキャラだったので、トラウマを解消した現在、ウィリアムたちとの絡みも復活させた新しい話の展開で新作を書いてもらえないかと思う次第です。

黄昏の楽園 10 (プリンセスコミックス)

黄昏の楽園 10 (プリンセスコミックス)


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