こぐまのたろ

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作画/きたむら えり

この絵本は私の幼稚園時代のいちばんのお気に入りで、現在でも持っている幼稚園時代の本3冊のうちの1冊です。

この絵本は
「こぐまのたろ」
「たろとなーちゃん」
「たろのえりまき」

の三冊シリーズで、3冊とも大好きでしたが、「こぐまのたろ」しか残っていませんでした。

 ところが、今をさかのぼるうん十年前、大学時代にこの絵本が復刊されていて、本屋に並んでいるのを偶然見つけ、飛びつくようにして購入しました。
現在では私の本棚にこの3冊が鎮座しています。
(これは絶対電子化しない!予備にもう1冊づつ買えばやるけど)

「こぐまのたろ」は、主人公のたろと(こぐま)なーちゃん(小ウサギ)の紹介と、たろとなーちゃんが、木いちごを摘みに行って、たろのお母さんに木いちごのケーキを作ってもらい、食べるお話です。

こぐまのたろ (こぐまのたろの絵本)

こぐまのたろ (こぐまのたろの絵本)

この絵本の文章は、ほとんど暗記しています。
今になって読み返してみると、三つ子の魂100までとはよく言ったもので、私の人格形成にこの絵本が及ぼした影響は恐ろしいものです。

この絵本に載っていた「きいちご」にあこがれ、当時の日本の都会では扱われていなかった木いちごを執拗にさがし、(最近でこそラズベリーなんて食料品としても園芸店での苗としても売ってるけど、うん十年前はもちろんただのイチゴしかなかった)高校生の頃、とうとう苗木を園芸店で見つけ、栽培し・・

お菓子作りに邁進するようになったのも、この絵本の影響です。
「しあわせ」な情景の中に、「てんぴ」(この言葉もこの絵本で学んだ)で焼く「おかし」があるというのが、脳内に刷り込みされてしまっています。

そして、「たろとなーちゃん」は、なーちゃんがおばあさんからもらった三色すみれとデージーの種をまいて、庭を造るお話。
・・・こんなブログを書いてる時点で言わずもがな、庭仕事は私の趣味の中でものすごく大きな位置を占めています。しかも、20年以上うさぎ飼いです。(さすがにクマは飼えん)

たろとなーちゃん (こぐまのたろの絵本)

たろとなーちゃん (こぐまのたろの絵本)


「たろのえりまき」は、たろのお母さんが、たろに毛糸の襟巻きを編んでくれたけど、それを風で飛ばされてなくしてしまいます。
その後紆余曲折を経て、たくさんの毛糸の「かせ」をもらったおかあさんが、それを赤く染めて、毛糸をくれた牛の子供となーちゃんにもお揃いのえりまきを編んでくれるお話。

たろのえりまき (こぐまのたろの絵本)

たろのえりまき (こぐまのたろの絵本)

編み物、洋裁、和裁、その他もの作り全般も私の趣味というより生活の一部になっている・・
もっとも、同じように育ったはずの妹は、この絵本に影響されるよりも、当時一緒に暮らしていた伯母のバッグの化粧品をいじり倒していた「三つ子の魂」を発揮し、現在でもコスメフリークとなっています。

「こうなってほしい」という願いを込めて三つ子のうちに絵本を置いても、それに夢中になってくれるとは限らないけれど、身近にそれらが無ければ影響の及ぼしようも無いのだから、絵本に限らず大人になったときにホンワリ幸せな気持ちになれる、すてきな物、美しいものを子供の側に置いてあげてほしいと思います。



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