SENCE de MASAKI

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SENS de  MASAKI (センス ド マサキ)

SENS de MASAKI (センス ド マサキ)

ブックオフでゲットだぜ!は終わりにして、ここからは正価でゲットだぜ!
となりますが。

前回の、「フレンチ・デコ・インテリア」はこき下ろしてますが、こっちの方には素直に「すてきだね」と言えるお手本が、しかも例の本のしつらえと要素がそっくりなのがあったので思わず1記事起こしましたw
この本、雑誌だったんですね。

アマゾンで見た時は普通の本だと思って本屋で見当違いの所探しちゃったよ。

おまけのバッグなんぞいらんから値段安くしてくれ。

それはともかく、表紙すてきだなあ。
この人、年取らないですね。
内容はちょっと総花的で、私的には旅要素とお洋服要素がイラナイw

この中の特集、「花のある部屋」
これが、前回の記事の本に出てくる、灰色のくらーいデコしつらえの部屋と、要素的には似てるんですね。
おフレンチリスペクト。
でもシックに大人っぽく。
灰色の壁。シェビーシックなペンキのハゲた棚とか、無垢の木のドアとか家具、飾り物。無骨な裸電球。

雅姫さんの方の部屋にも、飾るためだけのものがないっていうんじゃないんですが、その量と置き方がちがう。
背の高い家具の上に、ドライフラワーを飾りました、籐の籠が置いてあります、扉のガラス窓にドライフラワーのリースを「一つ」飾ってます、ただの電源コード(白)に幾つもソケットを付けて裸電球を天井からフックで交差させて食卓の上に垂らしてます、でも、そのロープにゴテゴテ山とリボンだの何だのの切れっ端をシェビーシックなんです、な風情で垂らして、壁にはこれでもかと、自作の額を飾って、自作の飾り物を飾るためだけの棚を無意味にドカーンと作ってこれでもかと置いたりはしないww

しかし、趣味がいいにせよ悪いにせよ、どうしてこうあっちもこっちもくらーい色調が流行るのか。
やっぱり、不景気というのは服飾や内装の世界にも影響を及ぼしますね。

「着るということ」で、水野正夫氏が、オイルショックの時、大橋巨泉氏との対談で、
「不景気の時にはどうして黒が流行るのでしょうね」
といわれて、
「不景気になると服が売れませんよね。布地や、つまりメーカーにも布地が余りますね、その残った布地、様々な色を一番美しく更生できる色は黒ですから、皆黒にしてしまうわけです。そのために、今、布地屋さんには黒しかないのです」
と答えた、というのがありまして。
その後、新聞を見たらある人のコラムで、「有るデザイナーがカクカクシカジカのことを言った。デザイナーともあろうものがなんと夢のないことを」と言う内容が載っていた、と。

着るということ

着るということ

それについて、今でも私は黒に対して本当のことを言ったと信じている、それにしてもデザイナーとは夢を売る職業だったのか、私などは夢を売るなどとはそれこそ夢にも思っていなかった。流行とは、世7日の流れを的確にキャッチし、その流れに身を委ねながら自然に形作られていくものであるはずだ。けして夢ではないし、浮かれるものでもない。
中略
はじめてパリに住んだころ、新聞の一面にファッションの記事が政治と肩を並べて載っているのに驚いたものだった。びっくりしている私にフランス人のジャーナリストがこういった。
「あたりまえだよ、ファッションは政治よりも的確だよ。政治家が頭で考えてることをファッションはハートで感じるからね。」

要は、ファッションや芸術というのは現実の世相の影響を受け、それを作成者が望まずとも、材料として時代の空気が入り込むことで世相を反映するのだ、ということです。

(黒が)ファッションとしてあらわれたとしたら、それは黒の時代、文字通り暗黒の時代を予告する。経済が混沌として生活が不安定になるか、政情不安で戦争の機器をはらんだ時代が到来するかもしれないという予感が、黒への傾斜を早める。

美輪明宏氏の随筆のなかで、氏はカラフルな色を着なさい、なぜなら黒だの灰色だのは不幸を呼ぶ色、黒や灰色が流行った後には戦争やら不況やらの不幸がやってきていた。私にしても部屋のしつらえを灰色にしたら人生どん底になった、色彩が人間に与える影響力を甘く見てはならない、ということを言っておられましたが、同感ですね。

色彩心理学というのは実は結構古い時代から実用として用いられてきたものであって、マクドナルドのテーマカラーが食欲を増進させる黄色と赤である理由も、適当に選んだからというわけではない、などというのは有名ですね。

故に、私は自身の身の回りには常にきれいな色を置いています。
着るものも、極力きれいな色を身に付けています。
美輪さんのおっしゃるように、美しい色を町中に溢れさせないと、不況が加速しますわw
それに、自分の家の中はまだしも、汚らしい装いで表に出るのはある種の公害です。
美しい装いで人様の目にうれしいよう心がけて出かけることは幸せを提供することです。
ささやかな社会貢献ですね。

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