暮らしの作り方

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暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの

暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの

1週間以上膿栓が取れなくて苦しんだ挙句、本日朝やっととれたと思ったら、ガッツリ喉全体がハレてまともに喋れなくなりました。
やれやれ。
月曜休みたいけど仕事残ってるからなあ・・・。
マー仕事は楽しいからいいんだけどさ。

ということで、ここしばらくブックオフお買い物編だったのですが、本屋さんで購入した本シリーズ。
この手の生活の仕方本、整理本はもう取り立てて目新しいことが書いてないから買う気にならない、とは言っても、本屋で見たことがないのを見ると、つい手にとってしまうのですよね。

作者の本多さおりさんの本は、前作を立ち読みして気になったのでは有りますが、やはり購入には至らず。
この方のしつらいは、殺風景と紙一重のモノの少なさ、選んでいるものが無印良品基本で、それが更に殺風景さに拍車をかけているけど、基本の家具が昭和チックなさっぱりした天然木の家具だったり、住まいが古い団地だったりで無印の無機質+モノ少ない系にありがちな、刑務所チックな殺風景さから紙一重で免れている、と言う感じ。

好き嫌いはかなりわかれるでしょうね。私も、好きか、こういう家に住みたいかと言われると、住みたくはないw

なんでこれを購入したのかなーとは思いますが、(写真はたっぷりですが、基本殺風景なので見て楽しいというのとは違うし)、結局、私は他人の暮らし方の流儀というものを知るのが好きなのですね。
そこに、なにか自分の暮らしに役立てられる、「こうしたらもっと良くなる、こんな考え方があったのか」というものがないか、と探してしまう。

今回の本でも特にものすごく新鮮で目から鱗が落ちるようなことが書いてあったわけではないのですが、強いていうなら、「服が多いほどコーディネートがしにくくなる」と言う言葉でしょうか。
私自身は着る服がないとか、服装が決まらないとか言うのは高校時代ぐらいで卒業して、自分に似合う洋服はわかっているし、どんな色のもの、どんな形のもの、色の組み合わせをすれば自分の流儀にそってしかも野暮ったく見えず、美しく装えるのかは習得しきっていて、服が多いからといって特に組み合わせがしづらくなるということは無いのですが(取り出すのが難しいほどギュウギュウではそりゃ時間はかかるだろうが)

「服」を「食品」に置き換えると「おおお」となったんですな。
食品は、食べるのに期限がありますし、洋服と同じく一度に身につける(食べる)量には限りが有り、その上洋服と違って腐りますしね。
量を制限しないことには、さくさく料理できない。
でも、私はなにか食べたいとなったら、その材料が全部ないと嫌なのです。
すぐ近くにいくらでも夜遅くまでやってるスーパーが有り、コンビニだって有るんだからそんなキリキリしなくても、というのは有るのですが、条件として底値でそれらの食材が揃ってること、というのが、枷になっているのですね。

そんな気合を入れなくても、底値で買っても腐らせたらどうせ割高、そんなに買ってもあんた大食漢じゃないから食べきれないじゃん、とわかっているのですが、私は食料品の買い物が大好きなのです。それ自体が娯楽。
素材を大量買したら大量の下ごしらえをしなければならなくなる、それが重荷になってしまっているのはわかってるのに。
なぜ重荷なのかと言ったら、その理由の一つに勿論、冷蔵庫に保管する場所がないからだと。
本末転倒ですね。
で、週に一度しか買い物に行けないほど忙しいのかと言ったら、スーパーでの買い物自体が娯楽という人間なので、なんのかんの理由をつけては会社帰りにスーパーに週3回は出かけてるw(だって、改札の目の前がスーパーなんだもん)

本の中で、「モノではなく、欲に負けている」とありましたが、正に食品に関してはその通り。
昨年来自覚的に修正を重ねて、だいぶマシになってきてますけどね。
この本には食品の他に化粧品の在庫や洋服の在庫、食器など、物を持つことについての記載が有りますが、洋服、化粧品の在庫については理想的に管理できてるんだけどなー。

残るは、食品。
そして欲が捨てきれないのが食器。
置き場所を食うから泣く泣く買っていないけど、ホントは素敵なものを見る度欲しくて悶絶してます。

あと、この本の中で気に入ったところは「5,時間と頭を見える化」するの章ですね。
ものすごく目新しい時間管理の方法が書いてあるわけじゃありません。
でも、「時間」と「もの」を、見えない不良在庫と言う観点で同一に並べた視点が新鮮だと思ったのです。

「無駄な時間がないか点検しよう」的なことはそれこそ言い古されていて、それと全く同じ意味であることは確かですが、物を効率良く使うために在庫を把握する、物を持ちすぎないようにする、そして「見える化する」というのは交換に行き渡っていると思いますが、時間については物理的なものではないがために、それと同列に並べて考えるという発想が薄いと思います。

作者が述べているような時間管理方、付箋をつけるとか、iphoneアプリで時間管理とか、一つひとつの作業に何分かかるか計測するとかは、私自身もとっくにやっていることであるし、特に目新しいことでは有りません。
でも、それを、冷蔵庫の在庫を無駄なく使い切る、使いやすいように「量」を「欲」に負けないように管理する、と言う発想が新鮮だったんです。

概して時間管理の方法を述べた本などでは「よりやることを増やすために今現在の手順を見直す」というのが目的となっているのですが、勝間和代氏の数ある著作の中で私がこの2冊だけでいいな、という本の一冊、「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」でバッサリ切って捨てたように、「一番の時間捻出法とは、やらなくていいことをやらないこと」つまり、欲に負けて、あれもこれもと自分の時間(収納場所)にやること(モノ)を突っ込まないことなのだと。
食べられる食料に限界が有るように、一度に身に付けられる洋服のかずに限りが有るように。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

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食べ物は買って自分は食べずとも近所におすそ分けしても買うこと自体が好きでそれが出来なければストレスだというなら買えばいい。
けれど、自分がおいしく、楽に自炊することが目的で、しかも無駄を極力廃することがストレスにならない生活だというのであれば、「欲」に負けて買い込むことを止める事こそが正解なわけです。
同じく、時間にしても、どんなに収納を工夫したところで、同じ要領の家(24時間)では収納できる量に限りは有る。
家中足の踏み場もないほどに収納庫にすれば、物を所有する量(やれる仕事の量、趣味の量)はそれは増やすことができるが、それが望みの暮らしなのか。

「やることを減らす」というのは、冷蔵庫にしまう食品の量をそもそも減らす、ということです。
工夫してどうにか沢山冷蔵庫に食料品を突っ込むことではない。
「使いやすい冷蔵庫」を実現するのに、収納術によって大量に、取り出しやすく収納する必要がある人も居るでしょう。育ち盛りの大男を何人も抱えている大家族で、毎日買い物しても1日でほぼ冷蔵庫は空っぽ、と言う人とか。
でも、食料品が大量に冷蔵庫に詰まっているがために使いたい物がすぐには取り出せず、何が有るかを失念して腐らせる、それをどうにかする方法として、収納術を工夫するのではなく、そもそも収納をしない、というやり方もあるわけです。

この発送の転換ができるかどうか、と言うのは大きい。
そして、これを「時間」に当てはめることができるかというのは、食料品を買わないと言う事以上に高い障壁です。
なぜなら人は「やれることが多ければ多いほど良い、お得である」という常識にがんじがらめになっていることがおおいから。
「欧米あたりではなにもしないでボート暇つぶしをすることが贅沢という価値観があるじゃん」
というのとは違う。
そんなの日本人にも、一生そんな暮らしをするんでなければそれもいいという価値観は有るでしょう

「しなければならない日常の生活」において、自分が行っている様々な雑事、必要だと思っている用事、付き合い、諸々。
これらについて、一つ一つが、冷蔵庫の使用しない調味料と同じように、自分の人生に、生活に必要なのか、否かを棚卸しして、不要なものを止める(捨てる)。
そして、自分の手持ちの時間(冷蔵庫の空間)を把握して、そこに何を、どれだけ、なぜそのように入れるのかを常に把握して、使い切ること。
この考えが新鮮だったので購入してみた本なのでした。

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