おひとりさま女子の田舎移住計画
この本もこの間本屋でふらりと見っけて思わずタイトル買いした本。
はじめての作家さんです。
- 作者: 柏木珠希,奥原まむ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/09/05
- メディア: コミック
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内容としては、うーん。
つまらなくはないし、絵柄もかわいい。
話の内容も盛りだくさんで、話運びもそれなりに退屈ではないのだが・・。
なんというのか印象に残らない・・・。
題名から全く期待に外れること無く、都会ぐらしに疲れてしまった独身女子が田舎に移住するまでの経験、実際の田舎暮らしについて描かれているのですが。
役に立つ情報はたくさんあるのだが、なんだろうこのつまらない感は・・・。
と考察してみたら、この本読んでも田舎暮らしの楽しさってのが伝わってこないからだと気が付きましたわ。
人によってはここに書いてあることでも楽しいと感じる人もいるのかもしれないけど、なんつーのかこの作者の内の一人は、都会でエコではない暮らしが嫌になって田舎に移住することにしたというのが大きな動機らしいんですが、この本の最後で作者が言ってるように、何もエコって田舎暮らししなければ実現できないことではないんだとwww
この作者は生ごみ埋める土がほしいいーーー!!というのがぷっつんするきっかけになったとのことなんですが、まあ、埋める土がないなら生ごみ出さなきゃいいだけですしねw
捨てるゴミを減らすための暮らしとやらを実現、ということであれこれ書いてることが有るんですが、それ、別に田舎暮らしでなくともふつーのことでしょ、ってことばかり。
無農薬野菜がー、というのも結構力が入ってたんですが、食にこだわってる割に、その楽しさ、豊かさの具体例が、まったく羨ましく感じないというか、美味しさが伝わってこないというか・・。
食にかける情熱が微妙な人なんだと思う。
作画担当の方の方が、かも知れないが・・。
田舎暮らし+食を堪能ということで言うなら、「百姓貴族」や、「銀の匙」の荒川弘の本なんて、繰り返しなんどもなんども読みたくなる、田舎暮らしの食の豊かさがこれでもか!!と紙面からはみ出す勢いで描かれているけれど、そういう作者の思い入れが伝わってこないんですよ。
お一人様女子が縁もゆかりもない田舎に移住、と言う観点からの田舎移住の本というのはあまりみないので、都会生活に疲れ果ててしまって、本気で移住を考えているような方は一読してみるといいかもしれません。
それ以外の方には余りおすすめしないなあ・・。
・・・しかも、今気がついた。これ、朝日新聞出版だってさ。
ナンテコッタイ。トホホ。