あせらずに時期を待つこと〜オルフェウスの窓

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このブログでは、WJFプロジェクトはじめ、安倍首相が自分が望むような政策を今すぐ全て実現させないから国賊だー!
と道端にひっくり返ってガキンチョよろしくわめき倒す自称保守の輩の主張することが、いかに恥ずかしいガキンチョ厨二病であるかをこんこんと説明しておりますが、今回の記事もそれらに属するものとなります。

以前からネタとしては温めていた書きかけの項目だったのですが、前回の記事、命に関わる決断をすることで、かなり移民絡みの件について書き込めたのでそれに絡めて纏められそうだと思いましたので。

前回の記事で、安倍首相が今回の入管法改悪のほか、多数の売国政策を容認せざるを得ない政治的背景というものに触れました。
そして、そういう背景があるからできなくとも仕方ないというのではなく、勿論それをどうにか出来ない安倍首相の政治力のなさは非難されてしかるべきだが、非難するというのであれば、「こうすれば実行できる」という机上の空論ではない手段を提示できる事が必須であることも。
「こうすれば経済は上向く」
「こうすれば移民など無くても問題ない」

そんな「正論」なんぞ、政治家はだれでもわかってるのです。
「正論」を実現するための環境を整える事が難しいから、「日本にとって正しい政策」を実現させることが難しいのです。
問題は、売国法案を通すことで利益を得る輩からの妨害を排除する力が、日本を守ろうとする政治家にあるか否か、ということであり、その力が無いのであればどんな正論を言ったところでそれは絵に描いた餅でしかありません。

「政治家なんだから俺達がいいように己等の力でどうにかするのが当然だ」
では、何百年経ったところで売国法案が通らなくなる見込みなどは有りません。

安倍首相が一連の売国法案を通さないようにするためには国民が「実力行使」という力(武器)でもって、政治に参加し、ゼニゲバ売国グローバリスト共に直接鉄拳を食らわせるという武器補給を安倍内閣に提示しなければ現実問題として無理です。

そして、そのような国民的行動が発生する気配は今のところ全く有りません。
それも当然で、今現在、日本の環境がゼニゲバグローバリストの魔の手にかかろうとしているとはいえ少なくとも現在日本は世界で最も安定し、豊かで平和な国なのです。

そんな国で暮らしている国民が、ある日いきなり自分の仕事を放り出し、学校を放り出して、社会人ならうっかりするとデモに参加しているのを咎められて会社を首になったり、学生だとて就職活動に響くのではという犠牲を払って、国会を占拠するほどのデモなどできようはずが有りません。
そこまでの運動にならなければ今回の一連の売国法案を潰すのは難しいのですが、ここまでの運動はそれなりの機が熟すのを待つしか無いのです。
「時節に乗る」とも言えるかもしれません。
一度発火点まで行き、それが社会の当然の共通認識となって認められれば事は勝手に動きます。
が、社会状況がそこまで追い付いていない状況でいくら事を起こそうとしても、それは失敗に終わります。

勿論、機が熟していないから何も言わない、やらないのがいいというのではなく、火がつくまで、腐らず焦らずひたすら火起こしをするしか無いのだ、ということなのです。
こんなに頑張っているのに、こんなに危機が迫っているのに、だれも自分と同じように戦わないとヒステリーを起こしてもダメなのです。

その結果、火がついた時には手遅れになってしまっていることは勿論あり得ますが、だからと言って「国民の意識を動かす」という大仕事は、誰かが号令をかけたらそれで明日から連日国中でデモが出来るなんていう状況にはなりません。

今回の内容に絡んでご紹介するのは「オルフェウスの窓」の中の一場面です。

舞台は帝政ロシア
ラスプーチンが宮廷で、皇太子の血友病の症状を止めることができるというので皇后の盲目的な信頼をカサに、好き放題をやっていた時のこと。
ラスプーチンは史実においても、皇帝一家を操る、政治を私物化する輩としてユスーポフ公爵に暗殺されるのですが、この公爵が実在の人物とは全くその性格やら生き方やらは違っていて、作者が創作した上で登場します。
作中でのユスーポフ公はロシア陸軍の高級将校であり、皇帝の新任厚い、無骨な武人であり、忠誠心の塊のような自分物として描かれています。(現実にはまあ忠誠心とかはあったのでしょうが、ハッキリ言って作中の人物とは月とすっぽんのすっぽんの方です)

このレオニード・ユスーポフ侯は当然ラスプーチンのことをよく思ってはおらず、その権力に恐れをなして媚びる貴族が多い中、正面切って批判したりしたせいで、自身の父親はモスクワ知事を解任された挙句に暗殺、自分自身も陸軍親衛隊司令官の人を解かれて左遷されると言う場面が出てきます。

ここで、心あるロシアの貴族たちが激高し、ユスーポフ公に、ラスプーチンを殺し、軍隊を味方につけて宮廷にクーデターをおこすべきだと詰め寄ります。

そこでユスーポフ公がこう答えるのです。

諸君の気持ちはありがたいが
いまクーデターを起こせばラスプーチンの思うつぼだ
反逆を理由に半ラスプーチン派の将校や実力者は根こそぎ粛清されるだろう

徹底的に処刑され追放されて宮廷の権力はすっかりラスプーチンの手中におさまるに違いない
それよりも
ラスプーチン一人など簡単に飲み込んでしまう
もっと巨大な歴史のうねりに耳を傾けぬか・・・
われわれは
ロマノフ王朝を守るためにも
ラスプーチンなどの策謀に落ちて命を落としてはならないのだ


貴族たち:く・・・悔しいのですユスーポフ公

焦らずに時期を待つことだ
冷静に状況だけを見つめて・・・

このセリフは、そのまま戦後の過去数十年の日本の状況に当てはまります。

国民からの実力行使に依る突上げ、という武器なしに、仮に安倍首相がゼニゲバグローバリストからの無法な要求を突っぱねた場合、100%の確率で、かつてアメリカにおいて安倍首相が何の根回しもないまま、従軍慰安婦について言及した時と同じように玉砕するでしょう。

どんなに悔しかろうと、それが現実に国に不利益をもたらそうと、国家の中枢にシナチョンアメ公共のスパイ連中しかいなくなるような真似をするわけにはいかないのです。

もはや、そんなことをしていられる時間的余裕は既に日本には有りません。
それが故の、政権奪取後の安倍首相の慎重さです。

この後、ユスーポフ公はラスプーチンの暗殺に成功しますが、「時期を待って」事を進めた結果、証拠なしということで何の咎めも受けずに事を成し遂げます。

ゼニゲバグローバリストを日本からたたき出すにしても、そのための環境を整えなければただ「愛国心を持った政治家」と言う兵隊を無駄死にさせるだけです。

そして、「歴史のうねり」はすでに始まっています。
ヨーロッパでも、アメリカでも、既にグローバリストの薄汚い企みに対して「NO」といううねりが、既に起こっている。
これが世界を推し包むほどの大波に成長するのにそんなに時間はかからないでしょう。
しかし、小波の内に、大波になるはずだとの希望的観測だけで事を起こせば、高確率で失敗が待っています。
もう一冊、この件に絡んで本を紹介いたします。

本田健氏の「幸せな小金持ちへの8つのステップ」

幸せな小金持ちへの8つのステップ ?人生の”宝探しの地図”がここにある?

幸せな小金持ちへの8つのステップ ?人生の”宝探しの地図”がここにある?

この中で、本田氏は「好きなことをやってもうまくいかない3大要因」というのをあげています。

1,お金の法則を無視している
お金とは、価値あるものを人と分かち合った時に、その御礼として受け取るものです。中略〜いくら自分が大好きなことをやっていても、それを人と分かち合わなければあなたのもとにお金はやって来ません
2,時代の流れに合っていない
時代の流れと大きくずれている分野では、お金の流れは生み出しにくいでしょう。世の中の大きなお金の流れがそこに流れていないからです。
中略〜ですが、どうしてもそれをやりたいというのなら、そこにお金の流れを生み出す方法はあります。中略〜しかし、時代の流れが後押ししてくれる仕事のほうが、同じ労力でも成功するスピードは何倍か違ってきます。それは、それが豊かさの法則だからです。
3,ビジネスの法則を無視している
好きなことをやってもうまくいかない3つ目の理由は、ビジネスの法則を無視していることです。
ビジネス自体がが儲かるしくみになっていない場合に、そのようなことが起こります。
中略
また、自分が大好きなことさえやっていれば、何も広告をしなくてもお客さんは自然にやってくるはずだと思い込んでいる場合も、ビジネスの法則を無視している例でしょう中略
しかし、残念ながら黙っていてもお客さんが集まるということは普通起こりません。

これらは、全て「ビジネス」を「政治」に置き換えても通用するのです。

1,政治の法則を無視している
いくら自分が正しいと思う政策をやろうとしても、それに人(議員、国民、なにより利害関係者)が同意してくれなければ政策は実現しません

2.時代の流れに合っていない
いくら正しいと思われる政策を行おうとしても、それが世論の支持という、時代の流れに載っていない限り、実現させるのは難しい。
政策を実現されることによって損害をこうむる利害関係者を黙らせるには世論の絶対的な支持が必要なのです。
かつて、環境保護のために企業にあれこれ環境対策を法によって行わせるということが論議されていた時代、企業経営者はこぞってそんなことをしたら経営できないとわあわあわめきたおしました。
当然です。
自分たちだけが環境に配慮して余計なコストを背負い込んだら、ヘタすれば企業が潰れるかもしれないんですから。
私はこの時、環境保護で金もうけできるようになりさえすればこんなこと言ってた連中全員ころっと恥も外聞もなく手のひら返しするさ、と楽観していました。
実際その通りになりました。

世論による環境汚染企業というレッテルを貼られた場合の損害を株主に説明することができるようになり、環境保護を謳うことで企業のイメージアップになり、実際の集客になり、更に環境保護関連の直接的な商売が始まれば、反対する理由など無いというものです。

最早覆ることのない世論の絶対的な潮流ができれば、移民にしろ「財政健全化」の為の増税にしろ、吹き飛ばすことが出来ます。
その環境ができていない状態で勇み足で勝負に出れば、そうでなくとも移民受け入れをしない国だと欧米の偽善人権派から避難されている日本は、欧米で起きている移民排斥運動を潰すためのスケープゴートとして非難され、的に塩を送ることになりかねません。
3政治の法則を無視している
正しいことを言っても、それが政策として実現しない理由は、政治の法則を無視しているからです。
政治は利害を保つ人間の間に立って、自国の利益が最大化するよう、それでいて利害車間に可能な限り軋轢を残さないよう調整することです。
誰かが国にとって絶対的に害にしかならない状況によって利権を得ている時に、正面からそれは間違っているからと潰しにかかって抵抗されないなどと思うほうがどうかしています。
国にとって害のある状況を変えることを現状の受益者に納得させるためには、代替の利益を用意するか、要求を飲まなかった場合のペナルティが国民の圧倒的支持によってかせられる状況にするかしか有りません。
正しいことを言えば自分の利益を手放してでも政治家に協力するに決まっているだの、政治家が一声「こうしろ」といったならそれが実現するだのという妄想でことを運んでもうまくいくわけが有りません。


安倍内閣は、かつて政治の法則を無視し、アメリカの中心で日本の主張を叫んで袋叩きに合いました。
あたりまえです。

そして、その屈辱を雪ぐため再起した現政権で、安倍首相はチョン公の売春婦乞食詐欺を潰すための環境整備をコツコツと積み上げています。
特定秘密保護法案を可決し、
集団的自衛権の行使容認まであと一歩です。
北朝鮮にも揺すぶりを賭けて、あのひとさらい迷惑国家に連れ去られた日本人を取り返すための第二歩を踏み出しています。

移民が増えることによって日本国民が本気で移民排斥に立ち上がった時、安倍首相がまだ首相でいられるかは未知数ですが、麻生元首相が無傷で温存されています。

安部総理が移民皆勤を行った売国奴として糾弾され倒れても、その後を任せる事ができる、志を同じくする人間が後に控えている。
全ての懸案を安部総理一人で解決するのは無理に決まっています。

しかし、少なくとも最早、売国政権に逆戻りする目は日本に残っていないと思うのです。





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