利権あさりと国の利益と政治家と 2

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前回の記事で、政治家・田中角栄の失脚に絡め、政治家と国民と国富について述べました。
政治家の利権あさりによる国富の流出と、政治家が持つ能力によりもたらされる国富の差が莫大であるなら、微々たる政治家による迂回税金吸いとり行為なんぞほっとけ、ということです。
つまるところ、経費と利益を天秤にかけて判断しましょう、と。

もちろん、能なしにそんな温情をかけてやる必要は有りません。
そしてまた、能ある政治家だとしても見逃してやるのは、卵を生んでいる間だけ、廃鶏となった暁には、きっちり落とし前をつけてもらえば良い、と。

そんなの間違ってるー!!

悪いことは悪いんだもん、ふこーへーだもん、悪いことしてるせいじかがいなくなったせいで、日本が潰れて日本人は皆難民になったとしても、不正を見ないことにして豊かにくらすなんてゴメンだもん!!!

という人もいるかもしれませんね。
それはそれでご本人の自由なんですが。

そんなに国を失って難民になったり、国が潰れるほどではないにせよ、小悪を潰した爽快感の代償として
そんなにとてつもない額の税金をアメリカやらシナやらロシアやら欧州やらに献上したり、
そんなに日本人はレイプ民族だ等と言われても反論すると政治家が辞任しなければならない状態にしたり、
そんなに日本の外交政策が日本人では決められなかったり、日本の国防を日本人によって行うことができなくなったりさせたい、

というのであれば、

日本人でいてくれなくていいからとっととどっか他の国に行ってくださいよ。
迷惑だから。

田中角栄が失脚させられたあの時、田中角栄の失脚によって日本という国が被ることになる諸々の事柄を日本国民が正しく理解していたのであれば、日本国民は当然、角栄を死守したはずです。

日本国民が角栄を守らなかったのは、それによって日本がどんな目に会うかを全く理解していなかった、その能力がないアホばかりだったからです。

現実と言うのは、建前の道徳が支配する学校という中の授業や「先生のおはなし」の世界とはちがうんですよ。

「生きる」事を再優先に、それを確保してから「建前」や「理想」を実現するために動くのが「現実」です。
「建前」を実現するために「生きる」事を後回しにしてしまったら国が滅びますw

大東亜戦争はどうだ、日本はあの時「大義」のために戦った!
小林よしのりだって、ただ「生き延びる」ために「生きる」事を批判していたし、あんただって日本を守るために死ぬ覚悟があると言ってたじゃないか!

とわめくバカがいそうですが、大東亜戦争は日本が生き延びるために最早戦争をするしか無いと、時の無能な政府が追い詰められたから仕方なく戦争を行い、その戦争の大義として「八紘一宇」「大東亜共栄圏」を掲げたのであって、そんな理想論のために日本人は戦争をしたのでは有りません。

話を戻して、「犯罪」として起訴可能な汚職をやらかしているのであれば、それを理由に廃鶏となった暁に、それまでの功績なんか丸無視で責め立てるのはは恩知らずな行為でも、恥知らずな行為でも有りません。
俺はこんなに国のために尽くしてきたのに、なんて言いたいのであれば、不正行為なんぞしなけりゃよかったのですからw

まともな議員は、「法で裁けるような下手な手段」でなど税金を取りに行ったりはしません。
「利権」に絡んで、法に触れないように、「金」を確保するのです。

正直、政治家がこの手の手段で「正規に」ある程度集金することを私は今現在の日本の状況で責める気にはなりません。
だって、日本の政治家の正規の給与は低すぎます。
こう言うと、先進各国の国会議員の給与は、日本より低い!数が少ない!

と、わめく輩がいるかもしれませんが、基礎給与額だけ見ればたしかに日本の議員より多少、少ないものの、その他の諸経費を合わせるといいとことトントン、もしくは欧米先進国の議員給与のほうが上です。まして、「唯一成功した社会主義国家」等と言われる日本の税制を考えてみると・・。
まあ、政党助成金がたっぷり出るところだと、議員一人当たりに割り当てられる金が増えるのはたしかですが。
それは全員じゃないし、第一選挙に全くカネがかからないところや、逆にアメリカみたくずぶずぶで献金もらい放題なところと同じ条件で比較しても意味が有りません。
まして、先進国以外の国となったら、政治家=汚職やり放題なのは何処の国でも一緒です。

よって、日本国内に話を限定して論じてみますが、
国民に、選挙によって、国家運営を付託された、国会議員の給与が、なんと、一介の役人である、事務次官より低いのです。

年収ラボ様より
国家公務員の給料&年収

さすがに大臣クラス以上になると、国会議員のほうが事務次官よりは上の給与ですが、それでも年収3000万を切っています。
ということは、月あたり平均250万円です。

むろん、国会議員に1回でも当選すれば議員年金が付くとか、それなりにおまけは有るのですが、この、どんな仕事でもできる日本国で、本当に優秀な能力を持つ人間が、何があろうと月250万の収入しか得られないなどということになったら、まず有為な人材は国会議員になどなりはしません。
全て民間に流れて当然です。

石井紘基議員、中川財務大臣のように、暗殺される恐れすら有り、その仕事内容は「国のため」だとしても屈辱と下積みと、何故国会議員がこんなことをしなければならないのかというような選挙対策雑務、官僚対策、その他諸々の国政に関する仕事以外の割合が多大です。
そんな思いをして仕事をして、どんなに頑張ったところで月250万?w
たったの250万w

250万の収入を笑うことにふんがー!
となる日本国民は多いと思いますし、実際あほな掲示板やら質問箱やらで、中小企業で働くダンナのボーナスはここ何年も出てないのに公務員のボーナスが出るなんて、というようなアホな恨み節をぶつける空っぽ頭は後を絶ちません。

以前、何かの掲示板で、不況で民間は苦しんでいるのに公務員はー!
などと、的はずれな恨み節をわめいていたバカに、公務員の妻と名乗る方が反論していました。

「公務員が恵まれていて不公平だとおっしゃいますが、あなた方民間の会社の方は景気が良い時には公務員など比較にならない額のボーナスを貰って、好景気の恩恵をうけていたのではないですか?
その時、公務員達は、民間の給与に比例して一定のベースアップはあっても、好景気だからと大幅に給料が上がることもボーナスが上がることもなく、好景気の恩恵など受けずに華やかな民間の給与の話を聞いていました。
それで文句をいう公務員などは居ません。それをわかっていて公務員を選択したからです。
なのに、自分たちに都合のいい時にはその恩恵を受けて当然という顔をしておいて、自分たちが都合が悪くなったら、立場の違う公務員の正当な権利を不公平だと言う。
だったらあなたも公務員になって、経済の好景気の時にその恩恵に預かることもできないが、不況の時もあまり影響を受けない生活を選択すればよろしいのではないですか?」

全くもって正論です。
しかし、この正論を頭の悪さと、恥知らずな育ちの悪さからギャースカ非難する輩の多いこと。

昔から日本においては、政治の世界に有為な人材が流れず、皆民間に行ってしまう、それが政治の質の低下をまねき、日本の国益を損ねている、と散々言われてきましたが、あったりまえじゃないですか。

やりがいがあって、自分の能力次第でいくらでも稼げる仕事を、自由に行うことができる素晴らしい国に住んでいるのに、なんだっていくら一生懸命働いてもやれ公務員は恵まれてるのなんのと責め立てられ、しかもその仕事はとてつもなく精神的にも体力的にも負荷のかかる物で、それなのに正当な報酬(民間で働いた場合よりはるかに少ない:限定高能力者)を受け取ることすら文句を言われるような職につきたいと思うでしょうか。

せめて、行っている仕事に対して国民が正当に評価をしてくれて、こんな少ない給与で申し訳ないと言ってくれるならまだ、こんな薄給でも国のために命がけで頑張るぞ!
と思えるでしょうが、現実は真逆で、田中角栄のように、ビンボー人の僻み根性の国民によって失脚させられるのですから。

一応言っておきますが、ここで言っている「公務員」とは、霞ヶ関で過労死寸前状態で働いている高級官吏のことを言ってます。
ルーティン業務をただこなしているような公務員の優雅な仕事内容についての非難は正当だと思いますよ。

それでもまだ、

月250万円の収入なんて、ふじこー!!!!

という輩がいることを鑑みて、たかだか月250万円という収入が、なにかとてつもなく特権階級に這い上がらないことには得られない収入だと思い込んでいる人たち向けにそんなことは全くない。
ということを説明しましょうか。

大体、今現在の日本人の平均給与額は年収にして400万超えたぐらいですか。
となると、まあわかりやすく480万としてですね、月あたり40万。これは額面ですね。
ここから、税金、年金、保険料を差っ引かれると、手元に残るのは扶養家族がいないとすると、暮らしている自治体にもよりますが、350万くらいですかね。月あたり、30万くらいは手元に残るわけですね。
月250万円の収入があったとすると、累進課税率は40%となりますから、控除額を考えても、税金対策で何か余程のことがない限り、年金、保険料合わせると半分はもってかれます。
月、125万。

会社員をやっているとなったら、まあその会社のレベルによって給与額は決まってしまいますし、それこそグーグルのような特殊な企業に就職するのでない限り、平社員が定年まで務め上げたとしても、公務員と大して変わらない給料でしょう。
職種によって、給与の格差がシャレにならない羽振りのいい外資系にでも就職すれば、若くして給与所得として1000万超え、なんてのも有るでしょうがだいたいその手の職というのは非人間的なまでに激務ですw
そして、そういう給料を受け取ることが出来る人ってのは、それなりの能力(学歴とか資格とか)を持っているわけですから、それを持たない人間が不公平だなどと喚く資格は有りません。悔しけりゃそれなりの能力を獲得して、そういう職につけばいいのです。

とはいえ、そういうスペシャルな能力の有るエリート様でなければ高額な給料を稼げないのかというとそうでもない、ということを説明しようと思うのでありますw

一つには、副業。
会社員として働いていたとしても、このネット全盛の世の中、その気になればネット完結で余暇を使って、月10万ぐらいの副業を8本回すぐらいはだれでもできます。
ただ、やらないだけです。
月10万程度儲けることはなにもエリート様な能力がなくともできます。
それを8本回すことも、物理的に全然不可能では有りません。
しかし、それをやるには当たり前ですが、どうやったらそれができるのかを考え、行動に移す事が必要です。
やればだれでもできる、でも、行動に移す人は殆どいません。

会社員の副業以外でも挙げておきますか。
ネットがなかった時代のほうがいいでしょう。
オツムの軽い無知バカは、名の知れた巨大企業に就職するのが成功者だと思っていました。
今でもそういうのは大勢いるでしょうが、昔に比べ、ネット社会となった今ではど田舎の高齢者と、ブランド好きの専業主婦願望の強い、頭空っぽねーちゃんぐらいでしょうか。

さて、実際問題として自由になる金が多いのは、中小企業の社長と、大企業の幹部と、どちらでしょう?
潰れない程度にはやっていける、中小企業の社長のほうが断然羽振りがいいに決まってます。
従業員数なんて、2,3人でもいいんです。
何なら0でも。
会社の金、として使用できる額がそれなりにあれば。
潰れない程度にやっていけるほうが、楽に金を使えます。
税金払う額が少なくて済ますから。
会社の金で、「経費」としていくらでも車を買ったり、嗜好品を買ったりできます。
べつに、中小企業を経営するのに、エリート様な能力なんていりません。
ただし、ネットで副業で月80万を稼ぐのと同じか、それよりちょっとは色々勉強が必要です。
会社を作るためにあれこれ必要なことも出てきます。
でも、それは会社でものすごく嫌な思いをして連日愚痴を吐きながらやっている仕事量に比較してトンデモなく多いというわけでは有りません。
なのに、「社畜」をやめて、企業しようという人間は少ない。

国会議員にならなくたって、エリート様の能力を持っていなくたって、目の前のネットに繋がった魔法の箱でせっせとだれでもできる副業の情報を集め、自分なりにできるようにすることはできますし、1円起業だってできる。
が、物理的に「できる」というとこと、だからそれを「実行する」ということの間にはとてつもない広さの溝があります。

誰でもテニスはできます。
水泳もできます。
どんなに運動が苦手でも、五体満足であるならちゃんとしたコーチにつくなり何なりすれば、体力づくりのための基礎運動をコツコツ続ければある程度は上達します。
勿論やればだれでも、その道でオリンピックに出たりプロになったりすることはできませんが、少なくともゲームをすることぐらいはできるようになる、これに異を唱える人は居ないはずです。

ただし、それには当たり前ですが、「テニスを始め、そのための体力づくりを継続し、うまくなるまで効果的な練習する」事が不可欠です。
やろうと思えばできるにも関わらずテニスの、水泳の練習をしないと他人を責める権利はないのと同じく、やろうと思えば副業で国会議員と同じだけの給料を稼げるのに稼がない人を怠け者だと糾弾する権利も有りません。誰にも。

ただし、同じように、テニスをやろうと決めて行動に移し、努力した結果テニスが出来るようになった人に、俺はテニスが出来ないのにお前がテニスが出来るのは不公平だ、などとぬかすなというのです。

国会議員の仕事に対してもらう「正規の総合的」報酬が、高いと思うか低いと思うかは勿論国民によって意見が別れて当然です。
が、るるとして述べてきたように、現在の国会議員の給与が「高すぎる」と言う人は、同時に「国会議員の質が低すぎる」と、たいてい文句をいっています。

この世の需要と供給と言うのは、供給物の量と質によって左右されます。
誰もが欲しがる高級品を、
「私は100円しか持ってないから、10000円で買うって人がゴロゴロいるとしても私に100円で売れ」
と言ったって、売ってくれる人はいないに決まってます。

国会議員にならなければほぼ高額な所得をえることが難しいような発展途上国であれば優秀な人材はこぞって議員になろうとするでしょう。

が、日本という世界最高のパラダイスにおいては、国会議員の給料なんぞ、「ほんとに能力のあるエリート様にとって」小遣い銭のようなもんです。
だから、私は過去記事で繰り返し「国会議員のようなボランティア」と言っているのです。(能力のある議員に限っては、ですが)

世界最高の国家、日本における国政を担う議員の年収が、日本国民全体の平均額の、たったの4倍。

まあ、試しに4倍もあるんだからいいじゃないか、としてみましょうか。

これがただの民間の会社の人間であった場合、公務員であった場合はいいんですが、国会議員となると話が違ってきます。
自分の商売のために必要な選挙資金というシロモノ。

これが、政党に入っていれば政党助成金から、ある程度党のお財布から捻出してもらえるけれど、そうでない場合、政党の縛りを嫌って無所属で、となった日には全て自費です。
選挙に落選したら、かかった選挙費用を国が出してくれるなんてことは勿論有りませんし、当選したからって選挙費用は返ってきません。
さらに秘書費用は、公設の3人までは勿論国が面倒を見てくれますが、まともな仕事をしようとなったらとてもそんな数では足りません。
私設秘書の給与は何処から出すかって?
無所属の場合は当然政党助成金からの援助も有りませんから、議員年収から捻出するわけですよ。
捻出できないとなったら仕事の質が下がるのは当然で、議員個人がものすごく能力の有る人なら、まあ、なにか出来るかもしれませんね、ってとこかな。
何か一つの法律を議会に提出しようと言う時、まずその法律の成立した経緯や、それに絡む利権、関与する業種、現在の問題点とどのように改善すればいいのか、他の関連の法律とのからみ、影響を受ける業種の洗い出しetc,etc・・・
これらを、国会審議に出席し、それ以外の時間は支持者の確保の為のあれこれの公演やら会合やらをこなし、国会が閉会している間は地元に帰ってさらに支持者回りをするような国会議員一人でやれって行ったって無理に決まってます。
いや、現在の国会議員が皆、必死になって上記のような仕事をこなしているなどという気は有りませんよ。
税金ドロボー以外の何物でもない連中がゴロゴロしている、ということは疑う余地も有りません。

ただし、現在の国会議員の給与というものが、吾々が本来議員に対して期待する仕事の内容に比して、この恵まれた日本国の、職業選択の自由が有る中でわざわざ議員となることを、恵まれた功成り名をなした金持ちがボランティア精神でやる以外に、ぜひともやりたい気になるような魅力ある職種では断じて無い、ということです。

日本の国会議員は日本人にしかなれません。
日本にとって、有用な人材を国会議員にしたいと思うのであれば、有能な人間が、そんな報酬ではこんな仕事やりたくないと言わないだけの報酬を、世界一恵まれた国・日本では払うしか無いのです。

そうでなければ、今現在のように、能なし国会議員がぞろぞろ国会を占拠して昼寝をし、さらにはまだ金がほしいと売国行為に走ってまで金をたかる状況を改善できないからです。

しかしながら、政治家の売国行為を止めるにはそれだけでは足りません。

日本という、「金」という点だけでは一見「世界第二位」に見える、実は「世界一」の利権を持つ国家には、何をどうしたって日本の利権あさりをしに来る海外のハイエナが寄ってきます。

ハイエナどもは当然、自分たちにとって邪魔者である国家を守ろうとする政治家をありとあらゆる手を使って陥れようと画策するのですから、国民の側がそれを見抜く能力を備え、戦う政治家を守り、ともに戦わなければならないのです。
それを国民がサボった場合、判断を間違えた場合は、まあ、これまでどおり良くて国富の流出、悪くて亡国。

過去記事で繰り返し申し上げていることですが、人間のクズの職業・政治家は、「ウソを付くことと騙すことが仕事」です。
よって、政治家の語る言葉を額面通りに受け取って居たのでは、何を目指している政治家かなどわかりはしません。

唯一の判断材料は、その政治家が「言ったこと」ではなく、「やったこと」
その政治家が「やったこと」の結果、日本に「実際」何がもたらされたか。

それが、日本のためになることなのか、その質と量で判断するしかありません。

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