利権あさりと国の利益と政治家と 1

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先日アップしました記事
あの日から3年目。何も変わらない戦犯、ノーパンしゃぶしゃぶ省(財務省)を潰せ
に、読者の おれんじ様よりコメントを頂いたのですが、そのコメントに返信を書いていたら記事1個できてしまう量になりましてw

この件についてはもともともうちょっと例を挙げて詳しくやりたいと思っておりましたので、ネタとさせていただきます。
おれんじ様、ネタ提供ありがとうございます。m(__)m

とはいえ、今回の記事は直接コメ返しの内容じゃなくなってしまいました。
このブログを始めた時から練っていた記事の内容が、わりとすらすらまとまったので、官僚の利権あさりの構造に絡めてUPさせていただきます。
またしても続き物です・・。


官僚の腐敗・・というか、利権あさりと政治家の利権あさり、これの起こる原因と、対処方法というのはある部分でかぶります。
違いは、官僚の腐敗については制度さえ変えれば割りと簡単に対処できるのに対し、さすがに国家間の権謀術策を考慮しなければならない政治家の利権あさりの方は、制度的に綺麗さっぱりするのは無理かなってゆうか、意味が無い、というとこですかね。

元々上述の記事に書いた、官僚というものを利権あさりさせない「生き物」にするためには利権あさりが馬鹿らしくなるほどの金を「給与として」くれてやれ、と言う考えは、故・田中角栄元首相の、ロッキード丸紅事件を鑑みて思ったことです。

戦後日本がアメリカの属国となりはてた決定的事件があの事件でした。
ただし、これはアメリカが謀略によって田中角栄を陥れたがゆえに日本がアメリカの属国になったのでは有りません。

現在私がブログでせっせと書いている「日本は日本人がその気になればもう既に鎖国できるのだ」
という政策の前段階として、日本をアメリカの言いなりにはさせじと日本のエネルギー供給をアメリカ一辺倒から分散し、自国企業による独自開発での石油エネルギー確保に動いた、そののちに田中角栄アメリカに刺されました。

この事件のさらに前段として、日本の外交にアメリカの口出しをさせないため、現在の安倍首相を彷彿とさせるアメリカの頭越しでの共産シナとの国交正常化を行った。これは、アメリカの意向を無視してロシアとの外交的距離を縮める現在の安倍首相の行動と同じ意味を持っています。

「都市計画の美観」という意味では山と言いたいことはあるにせよ、国土改造計画というごくまっとうな、虚業ではない、実需によるGNPの増大を掲げ、それを実行し、実績をあげていた。

この辺りも安倍首相とかぶりますが安倍首相が角栄の業績をなぞっているというよりは、国を守ると言う政治家として当然の職業意識を持っているなら普通に行う作業をどちらも行ったにすぎません。

田中角栄アメリカの謀略によって失脚させられたのではなく、アメリカの薄汚い謀略を出汁に、田中角栄がその業績から比すれば考慮にも値しない「はした金」を不正蓄財していると、貧乏人の能なしの僻み根性で妬み倒したアホな日本国民によって失脚させられたのです。

お断りしておきますが、勿論政治家の汚職は問題無いと言っているわけでは有りませんし、業績の大きい政治家なら犯罪を犯しても見逃せと言っているわけでも有りません。

田中角栄が、自身の権益を守るために

人を殺しているとか、
俺は首相なんだぞ−と女性を強姦しているとか、
赤の他人の家の家宝を首相の俺様に献上しやがれ−等と言って断られたらやっちゃんを使って強奪したとか、

そういう、社会に実害のある「犯罪」を犯したのであれば業績がどうのではなく即刻失脚させ、逮捕すべきです。

しかし、田中角栄がやっていた「犯罪」といえば、土建屋のドンとして君臨し、それ絡みの利権で税金を多少吸い取っていただけです。

「多少じゃない!金持ちの感覚でいったら100億1000億どうということもないかもしれないが庶民にとってはー!!!」

などとバカ貧乏人根性丸出しで喚く輩は大勢いるでしょうが、あんたの金銭感覚など、国家運営の観点からは何の意味もないのですよ。

金額が大きいか小さいかなどというのは相対的な問題で、そんなもんはそれが犯罪であるかどうかに於いてどうでもいいのです。
(現実には100円盗むのと1億盗むのとでは違いますが、盗み方が同じなら罪名もどちらも同じです)

田中角栄汚職を行っていたかといえば、勿論行っていたでしょうw
その額も、日本人の政治家としてはまあ巨額だったに違い有りません。
故に、日本国は法治国家でありますから、田中角栄は有罪となって当然です。
ここはいいのですが、問題はそのタイミングです。

民間企業でもそうですが、仕事ができるからって尊大で嫌なやつで、多少会社の金もちょろまかしているし、自分のお気に入りを役職に引き上げたり、自分に賄賂をくれる業者に発注かけたり、という輩がいるでしょう。
では、そういう人間は、「かならず」失脚しますか?

しないでしょ?
なぜでしょうか?

その人がいなければ、その会社が、その人がちょろまかしたり、ちょいと心づけもらったりした分上乗せ請求された額より「多大に」損をする、下手をすれば会社が潰れるほどに

だから失脚しないのです。

では、その会社の人達は、その「尊大くん」に心から服従しているのでしょうか?
いるわけが有りません。
それどころか、何か決定的なミスをやらかしたら陥れて失脚させてやろうと鵜の目鷹の目のはずです。
そいつが、会社に金をもたらさなくなった時こそが、金の切れ目が縁の切れ目。

それまでは見て見ぬふりをしていた不正を暴き立て、それまでそいつにおべっか使っていた社内の人間は誰もがバカにしたような態度でいじめにかかり、あっという間に良くて閑職島流し、悪くて業務上横領で放逐されます。

自業自得です。
仕事ができるからといって、それで不正をしたりしていいという言い訳にはならないからです。
不正をしていてもせめて人望があれば、多少仕事の内容が落ち目になったとしてもここまでの目にはあわないでしょうが、そうではない場合ここまで一気です。

あれ、あんたは、田中角栄汚職をしているからと失脚させたのを非難していたんじゃないの?
とおっしゃいますか?

何が言いたいかといいますと、田中角栄が、まだまだ日本にとって田中角栄が必要だったあの時点で引きずり下ろすべきではなかった、と言いたいのです。

さらに言うなら、仮にあの時点で引きずり下ろすにしても、アメ公の謀略によって日本の首相を失脚など、断固としてさせてはならなかったのです。
あの事件は、一人の天才的社長の才覚でぐんぐん業績を伸ばしていた会社が、
その社長がワンマンで、会社の金を使い込んで贅沢しているのを、
常日頃は仕事ができるからとへいこらするしか無いひがみ根性の安月給平社員や、
才覚がないからと社長になれなかった度胸も根性もない創業者社長の息子などが、

ライバル会社の密告に嬉々として自分の会社の屋台骨である社長を告訴したようなもんです。
目障りなやつを叩きだしてやった、バンザーイと、いそいそ社長の座に座った能なしボンボンは、いつのまにやらライバル会社の紐付きヤクザが「いつでもお前もあいつと同じ目に合わせてやれるんだぜ」とささやいてきてガクブル。

社長に言われたとおり動くだけだったのに、自分は仕事ができると思っていた重役連中は、
「お前らの首も、勿論俺達の手のひらのなかさ」とささやかれてガクブル。

少しばかり骨のある社員が、「そんなの間違ってる!」
と言ったら、すっかりライバル会社に丸め込まれた平社員どもに集中砲火を浴びて孤立無援。
社長がやろうとしていた、日本株式会社独自開発石油プラント計画は白紙撤回。
ライバル会社の石油プラントから延々石油をかわされることになり、さらには代替エネルギーの開発などしようものならこれまたやっちゃんがやってきて時の社長につぶやく「どうなってもいいんだな・・」

まだまだ物語にすることができますが、田中角栄物語はこんなとこです。

もちろん、角栄が刺されたあと、唯々諾々とアメリカの言うことに逆らわなかった政治家は腰抜けです。
が、議会制民主政治を敷いている日本では政治家は国民の支持がなければ政治家には成り得ず、よって、国民がアホで、政治家が国家のために戦っているというのに敵の尻馬に乗って狡い妬み根性から政治家を失脚させるような状況では、脅迫者の言いなりになるより他にないでは有りませんか。

田中角栄を失脚させるなら、角栄が使い物にならなくなるまで待つべきだったのです。

角栄がかすめた税金と、角栄が失脚しなければ日本が払わなくて済んだであろう国富たる税金、角栄が生み出したであろうGDP、さらには角栄がいたなら成し得たであろう、アメ公やヨーロッパの言いなりにならない政治、角栄がいたならさらわれたままになどならなかっただろう、北朝鮮への拉致被害者角栄がいたなら、とっくの昔に変更されていたであろう日本国憲法角栄がいたのならとっくの昔になくなっていだだろう自衛隊角栄がいたなら自衛隊の消滅とともに創立されていただろう日本国防軍

政治の無策は多大な国民への国富流出負担を生み出します。
政治がまともであれば、アメ公の武器をあんな高額な値段で買わなくてもよかった。
政治がまともであれば、常任理事国でもないってのに世界で2番めに高い国連負担金など払っていない。
政治がまともであれば、大義のないイラク戦争の片棒など担いでいなかった。
政治がまともであれば、朝鮮土人慰安婦騒ぎなど一蹴していた。売春婦への見舞金など、払っていなかった。
政治がまともであれば、南京で日本人がシナ人を虐殺したなどと喚かれることも、それを脅しにODAをむしり取られることもなかった。
政治がまともであれば・・・延々と続く

これらの、たった一人田中角栄と言う政治家の、雀の涙ほどの利権あさりに寄る税金の迂回あさりがゆるせないいいいい!!!

というアホの極みの国民の選択によって、代わりに支払う羽目になった日本の国富は、いったい総計いくらになるでしょうか?

首をかけてもいいですが、角栄がちょろまかした金額など、総額の0.0001%にもならないであろうことは断言できます。

自分でヤクザに脅してくださいと言いに行って、自分で自分を守ってくれている警備員を首にして、そのくせヤクザにいじめられると文句を言い、ヤクザに金を脅されるなんてひどいと文句を言う。
これが、戦後の日本人です。

政治家が仕事をしようと思えば出来ました。
できないようにしていたのは、吾々戦後の、ひとりひとりの有権者である日本人です。
「政治に手抜きをした」国民が悪いのです。政治家は国民のやれといったことを実現しただけです。

もちろん、角栄汚職をしたのを見逃す必要は有りません。
角栄をさんざん働かせ、日本国にきっちり上がりを持ってこさせ、日本国の世界における外交的地位を取り戻させて、もういらないっかな〜
となったところでおもむろに、角栄がせっっせと働いている間に収集した汚職の証拠を検察に提出して、がっつり有罪にしてやりゃあよかったのです。

とはいえ、日本のためにせっせと働いてくれたんだからと、多少は温情をかけて、もう老齢だから〜なんて理由で、どこぞの役立たずの汚職爺の政治家のように、収監せずに多大な罰金刑で済ませるとかね。

法は、守らなければなりませんからねw

政治家の利権あさり対応についてはこんなもんなのですが、コメント返しの内容の、官僚の利権あさりをどうにかする方法の追記は、一回切って別記事にします・・。


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