きもののお手入れ&お直し決定版

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正月に着物を着たおかげで、「手持ちの仕立ててない反物や生地を全て縫いきり、さらに仕立てたものの一度も手を通していない着物と帯を最低一度は着倒さない限り新しいものを買わない」という、買い物へ行った時の呪文の効力が切れそうに。

で、買い物熱を冷ますために、着物の手入れを始めたんですが。
いや疲れ果てました。

何年も前から着物の写真と、寸法を記載したDBを作るべ、と思っていたのですが、タンス1竿やっただけで既にげんなりです。
でも、まだ2竿+実家においてある分+押入れケース6個分。
げんなり。

でも、楽しいは楽しい。
ここ何年も、せっせと着物の手入れを続けて、洗い張りが必要な物は基本全て出しきってあり、縫いに出さなければならないのは20反を切ってました。

帯と単は自分でどうにかするべし。
で、八掛やら胴裏やら帯芯やらの繰り回しをあーでもないこーでもないとやって、買い足す必要のあるのは胴裏2枚、八掛2枚、帯芯20くらい。
思ったより量が少なくてびっくり。

気を良くして、まだ洗に出すほどではないと前回の悉皆から外した着物を手入れしていて・・。
あれれー、なんか上前と襟山に、明るいとこでなければわからないシミが沢山・・・。
もう、丸洗いには出していいかなと思ってたけど、洗い張りってほどではないし。
さんざん着たからまあ洗い張りしてもいいんだけど、でも縫い返しがな〜後3回位は丸洗いで済まそうと思ってたのに・・。
ということで、物は試しと自分で染み抜きできるかやってみよう!

何のしみ家判然としなかったのですが、襟山の汚れは皮脂でしょ、と定石通りベンジン使用。
全然変化なし。

・・・やっぱりね。
YOUtTUBEの動画とかで見たのと同じようにやってみたんだけど・・。
ということで、汚れ部分に石鹸液をつけて、割り箸にボロを巻いたぽんぽんで、山と霧吹きをかけてびしょ濡れ状態にしてからポンポンやって、しばらく放置後、裏から水を含ませたボロで、別のタオルの上に汚れを叩きだす方法をとってみました。

紬で、地色が濃いからまあやってみっか、というものだったんですが、それなりに色落ちはしましたが、裏地には出なかった。
見頃のシミはやはり取れませんでしたが、襟汚れはほぼびしょ濡れ状態まで掛衿を裏から濡らして叩きだしたせいか、結構きれいになったかな?

掛衿外して洗え、というとこですが。
だってめんどくさいんだモーン。
ここまで大胆に手入れをしたことはなかったので、「実験」ってことで。
うまく行けば儲けもの、ダメでも元々洗には出すつもりだし!ってことで。
で、この大仕事をやるのに、やる気を出すために読んだ本が、表題の本です。

もともと、こっちの本を持っていたんですが
自分でできるきもののお手入れ&お直し

これを読んでて、その後出た本も読んで見たいと思いまして。

2冊の内どちらが好きかと言ったら、自分でできる〜の方ですね。
決定版の方は、基本の手入れの他は、プロにどんなことを頼めるか、という紹介のほうが主流です。

自分でできる〜の方では、着物を自分で解いて、洗い張りするレポートが写真付きで載ってます。
私もやったこと有りますが、洗い張りは金を払って頼むのが正解です。
5000円程度で袷全てやってくれるとこありますからね・・。

解くのに数時間、端縫いをしないとして、全ての切れを洗うのに数時間、何より勘弁なのは、身ごろの切れ、160センチ前後の長さの切れを洗った後どうやって干すのか、ってとこです。
伸子なんて持ってる人はいまどきいないでしょうし、あれ使うには端縫いがぜってい必要ですし、やったとしても12M以上も有る布を干せる広さの庭があればいいですけど、そんな人そうそういないでしょうしね。
(まあ、これは部分ごとに分けて洗えばいいんでしょうが)
八掛に至ってはほぼ必ず色落ちするので、絶対袷の着物は縫いあがったまま水につけて洗ってみようなんて気を起こしてはなりません。
友禅染は勿論色落ちしませんが・・なんでだろう、八掛は高級品でも色落ちするもんでしょ、とばかりに色落ちする・・。うっかり雨にでもやられたらと思うとぞっとしますね。)

まあ、一度自分で洗い張りはやってみると、その後喜んで悉皆にお金を出す気になれるので、一度はやって損はないと思います。
けれど、あの作業を素人が節約のためにやろうなんて気を起こしてはなりません。
それはプロに頼んで、その代金を自分の本職の仕事で稼ぐほうが、絶対絶対安上がりです。


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