幾百星霜

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幾百星霜(3) (F COMICS)

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幾百星霜 1 (Fx COMICS)

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幾百星霜(2) (F×COMICS)

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雁須磨子さんの大正ロマン物語。
7月発売のはずが、延びに延びて、ようやっと発売になりましたわ。

この人の作品も、お気に入りが多いのですが、この作品は特にお気に入りになりました。
大正時代物に、そもそも弱いんですが。

特に、この時代の日本人特有のおっとりした上品な人付き合いの様子、風俗を描いてあるといちころです。
このお話の主人公の住まいも、マッキントッシュを思わせるアールデコ調のお家で、でも、お嬢様のお部屋は和室で、とか。
うーん、時代を書いてないけど、あんなガッツリしたアールデコ建築となると、大正終わって昭和かな?

お嬢様なお暮らしだけど、とんでもない大富豪ではない、という感じのお家の暮らしが覗けて、すごく楽しい。
お風呂が、タイル貼りだったり、お母様が女中さんと「ビフテキ」を焼いたり。
その焼き方が、七輪にフライパンを載っけて焼いていたりで、まさしくあの時代の婦人之友っぽい雑誌に紹介されていたままの風情だったり。

昨今の、雑な言葉遣いで聞くに堪えない女子学生とはかけ離れた美しい言葉遣いの女の子たちの会話もうっとり。
(こんなブログ書いてますが、私だとて大昔の女学校生出会った自分はこんな風情でおとなしやかに話していたのですよ)

私が守りたいと思う日本と言うのは、全てではないにせよかなりの部分を、この時代の美しい暮らしが占めていることは確実です。
とりあえず、自分の暮らしの襟を正すことから始めましょうかね・・。


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