差別はいけないことだと思い込むあほな人々番外：善人ぶる事に必死な人の思考回路 夢の真昼〜騙すな、そして騙されるな
前々回アップした記事の中で、下記の様なことを申しました。
特定の個人が、自らの主義として物好きにも最悪な評判を持つ集団に属する個人を、面識ができるたびにもしかしたら例外かもしれないと、評判のいい集団に属する個人に対するのと同じ対応をするのは、個人の自由です。
その集団に属する善人対悪人の比率が仮に1：10000だったとするなら、その人はおそらく生涯、期待を裏切られ続けて終わるでしょう。
それでも、自分は集団の評判を個人に負わせる人間になりたくない、どんなひどい目にあっても、というのは、自分だけに迷惑がかかる状態を維持できるなら好きにセイ、というところです。
現実にはそんな状況を作り出すことができる人など、ほとんど存在しないはずだと思いますが。
こういう人は、「不当な差別をしないワタシ」に酔ってるあほたれです。
「ワタシは朝鮮人差別しない！」
で、朝鮮人とわざわざ付き合って、世界に名高い国民皆強姦魔の朝鮮人男を自宅に招き、挙句自分の娘が強姦されました。と、しましょう。
これが、生物の権利たる「差別」を適当な判断で行った報いというものです。
自分の行った「差別」の結果は、自分で受けなければなりません。
こんなお花畑馬鹿を家族に持って、家族を強姦されたり自分が強姦されたりしたご家族は気の毒ですが、こんな馬鹿と結婚した責任は相方個人にあるし、こんな馬鹿の子供に生まれてきたという不運は、朝鮮人に生まれる不運と同じく、自然界における甘受すべき条件なわけで。
何もわからない子供ならともかく、ある程度大きくなっているなら、馬鹿な身内に見切りをつけて自分を守る責任も発生しますしね。（棒）
この中で述べている、「不当な差別をしないワタシ」によっているあほたれ、について、昨日の記事の中で書こうかと思ったのですが、長くなるので割愛した部分を番外として記事に絡めてまとめたいと思います。
この話は、前々から紹介したかった本で、以前も同じ本の１エピソードを紹介しています。
夢の真昼〜「喧嘩せずにみんな仲良くというのはお互いが共通の良識を持っている場合のこと」
今回ご紹介するのは、サブタイトルにありますように、自分の頭のハエも追えないくせに、なぜか必死で他人の面倒を見たがる愚か者の生態についてです。
あなたの周りにもいませんか？
学校や会社で、自分の課題のための資料集めその他雑用が詰まって時間がなくてアップアップしているくせに、クラスメイトや同僚にその人が持っている資料が自分の課題にぜひとも必要だから貸してほしい、自分は明日授業がないから（明日出張だから）明後日持ってきて。
でも、貸す方のそのひとは、その日授業がない。（その日は顧客とのアポで一日外出予定）明々後日なら両方授業があるからその日でいい？と聞くと、ええーすぐに欲しいのにーとか言われて、じゃあ、他に用事も（仕事も）あるから（ホントはない）明日持ってくる、とか言っちゃう馬鹿が。
「夢の真昼」の主人公のすずめこと鈴子は、まさしく上記の様なバカ子だったのですが、そんな自分を情けなく思い、改善すべく努力する健気な子です。
彼女の両親は彼女が子供の頃に離婚しているのですが、その離婚した父親ってのが、前々回の記事で記載した、「不当な差別をしないワタシ」に酔ってるあほたれならぬ、「ワタシは良い人」と、酔ってるあほたれなんですね。
どっちも、行動の動機、思考回路は一緒です。
鈴子は母親に引き取られたのですが、その母親が、鈴子の父親との離婚の理由について言及する場面があり、これがこの手のバカの思考回路を解析した上でばっさり切って捨てる素晴らしいセリフなので、ぜひともご紹介したい。
夢の真昼 3巻より
- 作者: 吉村明美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: コミック
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鈴子には父方に引き取られ、大学生になってから再会した姉がいて、自分勝手な腹黒姉に散々迷惑をかけられたのですが、その姉が、父親が外国人の23歳の女と再婚するから仕送りはもうできないと言ってきたと鈴子に怒鳴りこんでくるところからです。（ちなみに父親は53）
「相手の女23よ！？
自分より30も年下で自分の娘より若い女と再婚よ！
親父のやつあたしになっていったと思う？！
『お前のほうが年上なんだから仕送りは彼女に譲ってやってくれ』
「何が『お前のほうが年上なんだから』よ！！
不自然にもホドがあるわよいくら苦学生の外国人だからって結婚はボランティア活動かよ！！」す「ちょっと待ってよ姉さん 相手の人って外国人なの？」
姉「そうよ 日本の大学は卒業したけど このまま日本で勉強を続けたい 出来れば結婚もしたい
っていう健気な女性がいるんだって 取引先の客から話があったんだってさ」
す「それでお父さんは？その女性と本気で恋愛とかしてるわけ？」
姉「『そんな色恋沙汰の話じゃないんだ 人助けだよ 気の毒じゃないか
その女性は勉強があるし一緒に暮らすわけじゃない 再婚といっても書類上のことだけだし」
とか抜かすのよ。当然怒鳴りつけてやったわ」す「その紹介してきた人ってなんなの？
「書類上のことだし」ってそれってまさか」明「偽装結婚のブローカー臭いな 今世間で話題になってるし やばいぜそれ」
婆さま「盗んだ日本のパスポートを 闇で売買するブローカーもおるしな」
姉「何よ日本のパスポートなんか 値打ちあんの？」
す「何言ってんのよ姉さん
日本のパスポートの信用はダントツの世界一よ！？
だから偽装結婚だの偽装認知だのって闇ブローカーが暗躍するんじゃないの！！」明「確か国籍法が改正されてザルのように偽装認知がしやすくなったんだよな 国籍の叩き売りだ」
婆さま「マスコミと一定の勢力がグルになってな。早速偽装認知の闇ビジネスがはじまっとるぞ」
中略〜
姉「あたしが言っても聞かないの『もっと優しい心を持ちなさい』
とか何とかうっとうしいことを並べてね
親父は天下無敵のお人好し
まぬけの塊
善人の成れの果て
ちょっとあんたに似てるわよ」
ったく、日本国籍をなんだと思ってるんでしょうねええ。
安倍政権に望むことの第一は、日本国籍取得条件を超絶金持ちに1名あたり最低100億は国庫に納め、仮免国籍を発行、家族持ちの国籍取得は世帯主1名のみの取得で、30年、家族全員が犯罪を犯さなければ他の家族にも仮免発行、本人正規国籍、1度でも犯罪を犯したなら即刻全員国外退去処分とするよう国籍法を改正してほしい。
（まー、家族連帯責任ってのはかなり難しいとはおもうが・・。）
つづき
そのよる、お前が父親を説得しろといいおいて帰ってしまった姉。婆さまとその孫明都の夕食時の会話
婆さま「善人の成れの果てーか。」
「天下無敵のお人好し」
「まぬけの塊」
いいこと言うわ」明「それ 死んだじいさまのことだろ」
婆さま「ああ 爺さまの善人ぶりには随分苦労させられた
すずめの姉ちゃんもそのクチだろうな
あの大胆な腹黒さは元々の性格もあろうが
親父の間抜けから身を守る本能的な悪知恵じゃろう」鈴子の回想
「そういえば
昔母さんが言ってた
『あんたのお父さんの口癖は
「騙すより騙されろ」
人を騙すような人間になるくらいなら
騙されて損したほうがずっとマシだ
心が汚れずにすむ」
いつもそんなこと言っちゃ人から利用されて バカを見て
そのたびに妻子は不安のどん底
最後には小さな土地も家も騙し取られて
そりゃ
あの人の心は汚れずにすんだかもしれないけど
こっちの心はボロボロよ
「騙すより騙されろ」じゃなく「騙すな」そして「騙されるな」だと思うわよっていったら
人間はそんなに強くも正しくもないんだよっていうのよあの人が守っていたのは自分だけ
家族を守るより
強くも正しくもない自分を守っていただけ
「騙すより騙されろ」じゃなく「騙すな」そして「騙されるな」
そのとおりです！
あの人が守っていたのは自分だけ
家族を守るより
強くも正しくもない自分を守っていただけ
これなんですよね。
こういう人たちは自分自身の価値評価を自分で下すことができず、他人に評価されることで初めて自分に価値があると思うことができるという、自分自身の価値観というものを持つことができない人なんですな。
つまるところ、自分に自信がないのです。
自分がいいと思ったものでも、他人が同意してくれなければ素敵だとは言えない。
自分がやりたくないと思ったことでも、他人がやりたいと言っているなら、それが「やる価値のある」こと。
まさしく、強くない、すなわち弱い。
正しくない、つまり間違ってる＝あほ
「人間はそんなに強くもなく正しくもない」というのは正しい。
だから人間は強くなろうと、正しい答えは何かと、もがき、努力し、時に傷つき恥をかき間違いを犯すことを認識しつつも、それを恐れず可能な限りそれを避けようと心がけながら成長しようとするのが普通の人間です。
それが、「強く、正しい」人間。
なにも、絶対にへこたれない、絶対に間違いを犯さない無謬であることが「つよく、ただしい」のではないのですよ。
もちろん、「人間は絶対正義じゃないし〜間違いを犯さないなんて不可能だし〜」と、自分の行動の影響も考えずに好き放題するのが正しい訳ではありませんが。
しかし、この鈴子の父親のように、人間として強く、正しくあろうとする努力を、失敗して自分の心が傷つくのが怖いからなどという理由で放棄し、挙句周りにまで迷惑をかけ、それでも自分は「良い人」で「善人」で、傷つくことを恐れず戦う世間一般の人間を「心が汚れている」などと責任転嫁する馬鹿をみると、精神病院にぶっこむのが一番だと思いますねえ。
