和の食卓

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


クニエダヤスエ 和の食卓

クニエダヤスエ 和の食卓

クニエダヤスエさんのテーブルコーディネートの本です。

本自体が大変美しいデザインで、大のお気に入りの1冊。
クニエダさんの本を初めて手にとったのは小学生の頃で、地味な生活に関する随筆本でした

当時は図書館で借りて読むだけだったのですが、その後購入。
一番最初に写真が載ったクニエダさんのテーブルコーディネートの本を読んだのは、「季節のある暮らし」だったと思います。

とにかく子供の頃から食に拘ること凄まじかったんだなあ、と本棚の整理をしていてしみじみ感じ入った次第。

小学生頃に魅了された料理本、お菓子本、テーブルコーディネートの本、食器の本、電子化したものもたくさんあるんだけど、まだ本のままとっておいたのがこんなにあったのか・・って感じです。

やはり自分にとって大切な本は残しておきたいと思うもの・・
となると、私にとってやはり食に関することはほんとに骨の髄に刻み込まれたこだわりなのでしょう。

この本は割と最近出版された本で(でも、初版はすでに15年以上前か・・いつの間に。
当時、クニエダさんが食器のブランドをたちあげたとのことで昔の懐かしい本に載っていたあの美しい、クニエダさん所有、和ものの骨董器を写した食器を使った、食卓のしつらえなどが雑誌に頻繁に出ていました。
近所のデパートに今でもコーナーがひっそりとありますが、どれも結構いいお値段です。

学生時代から、クニエダさんの食器揃えの方法論を参考に、自分が美しいと思い、奇をてらっていないけれど華やかで、どんなふうにも使いまわせる良質だけどお買い得な食器(どこまで欲張った条件だ)をこつこつ揃えていたので、散財せずに済みましたが・・。

和食器の場合、ああ、この食器がほしい!と思っても、同じ物が手に入るのはよほど大規模なブランドの、最近出たばかりのシリーズ物でないと難しい。
でも、やっぱりデパートに行けばだれでもいつでも買える、というのはつまらないですよね。

クニエダさんの本に載っていた食器で、なんとしてもこういうのがほしい!と思った食器をずっとしつこく頭に保存して、雰囲気が似ていて、自分の好みで、手描きのものだったら、と探し倒してゲットした、現代モノの伊万里の大鉢、赤絵のしましまの湯のみと急須、この間その湯のみにピッタリの、赤い漆の茶托もゲットしました。
クニエダさんの食器シーズでは、そのシマシマ模様はふた付き椀で、本の写真として載っていたしましまは、おちょこだったんですが。

この方の本に掲載されているしつらえは、食器がメインで料理まではほとんど載っていないのですが、ああ、こんなふうにしつらえたら豊かな気持ちになるだろうな、という写真です。

雑誌などでは、実際に料理したものをのせた食事風景の写真もあるのですが、質素な料理で、しかも食器だってとんでもなく高価なものではないのに、しつらえ次第でごちそうにしか見えない状態になるんだなあ、と思わせてくれます。
豊かな暮らし、というのはこういう食生活がなければ、と思うのです。
私は、食通気取りの人間も、他人を自分の目下に見るために礼儀作法を押し付ける人間も嫌いですが、食に無関心な人間というのは文化度の低い人間と断じて譲る気はありません。
食にかかわらずなんでもそうではありますが「そんなのどうだっていいじゃん、そんなことにこだわらなくてもシナないじゃん」的な無神経さが嫌いです。
人それぞれ、こだわりの部分は違うのは当たり前ですが、他人がこだわっていることを馬鹿にする輩はどんなに気取った所でメッキがスケスケです。
そして、人間が生きる上で必要不可欠なことは、好き嫌いを抜かして「気を配る」のが文明人というものです。

昨今のひどい食生活の反省のため、美しい食器の本を眺めてやる気を起こすべく、もうしばらく眺めていようかと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ