雨柳堂夢噺 14

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雨柳堂夢咄(14) (Nemuki+コミックス)

雨柳堂夢咄(14) (Nemuki+コミックス)

雨柳堂14巻、とうとうでましたねえ!

仕事が忙しくて、うっかり買い忘れていた。
アマゾンで買ったところで、結局週末しか受け取れないのはわかっているので確実に発売日に本屋にならぶ系の本は注文しないんだが・・。

コンビニ受け取り、セブンイレブンとかファミマにも広げて欲しいわ。
駅で受け取れるのが良いんだけどなあ。
やっぱり、JRの本屋に登録するべきか?
まじめに考えてみよう。一度登録すれば後は面倒無しだもんね。駅で受け取れるってすてきだよ。
まだやってるよね?話題にもならないが・・。


さて、この雨柳堂のお話は、舞台が明治くらいの日本。
骨董屋の孫息子である蓮君は、幽霊やら妖怪やら神様やらを見る事ができる特異体質。

骨董品に着いているツクモガミや、あれやこれやにからんだ、基本読み切り系のお話なんですが、すでに14巻になってます。

お話自体も楽しいのですが、物好き人間の私としてはお話に深くからんでくる骨董品の書き込みが嬉しい。
雨柳堂のお店も、作者が凝りにこって考えたんだろうなあ、という、一見さらりとしているのだけどありきたりではない作り。
表のショーケースの下の壁がタイル張りになってたりして、かわいいのです。

家の内部のしつらえも、過剰でなく古風で、少し洋風なところも有ったりして、見応えありです。
あちこちの家が舞台になるので、インテリア好きにはたまらないと思います。

作者が金沢の方で、現在のお住まいも金沢。
各巻に作者のエッセイマンガが掲載されていて、これもほのぼの笑えるお楽しみです。

今回の14巻は全作品単発系でしたが、時折長編連作が入ったりもします。
今回の本はお茶がらみの(茶道の方です)話が多く、妖怪さん主催のすてきな茶事のお話も有って堪能しました。
作者はネタが無いネタが無いと相変わらず巻末で嘆いていましたが、何の、下手な長編を書くよりこの手のさらりとした短編を、退屈なものにせずに描ききるのがどれだけ大変か!
すばらしい出来でした。

それにしても、昔の人は本当に自分の持ち物に思い入れを持ってすてきにこしらえ大事にしていたものだなあと、反省しきり。
私も物にこだわる方では有りますが、あつらえてまでというのはあまりない(経済的にもね・・)
でも、昔の人だってそんなお金持ちだからというのではなく、本当に良い物を作って、ひとつだけ持って大事に自分に属する物として使っていたわけですよね。
刀の目貫をタバコ入れの装飾にして、キセル入れと意匠をあわせて物語を作ってあるお話がでてくるのですが、抑えていた物欲がむくむくになってしまった、金曜の夜でした。


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