つまみ細工の本

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つまみ細工の本―小さな布からはじまる美しい世界

つまみ細工の本―小さな布からはじまる美しい世界

最近、着物熱が再燃して、せっかく確立した
「手持ちの全ての着物地を全て縫いに出すもしくは自分で縫いきるまでは新しい着物は購入しない」

「既に死ぬまで着きれないほど着物も帯もあるのだから、役割上重ならない、かつ、色、柄、種類がかぶらない物以外は買わない」

「1枚お釈迦にしない限り増やさない」

・・・という自分戒めの魔法の封印言葉のお札が切れかかりそうなこのごろです。

で、このブログのカテゴリに着物カテゴリ追加してしまいました。
とはいえ、今回のご紹介本はつまみかんざしの本。

昨日、日本髪の本を紹介した際、髪飾りへの執着を語りましたが、実は私は子供の頃から結い上げられるほど長く髪を伸ばした事は中学時代の一時期を除いては、大人になってからズボラで肩甲骨のしたあたりまでのばした事が2回ほどある、トータル3回くらい?

量はたっぷりあるのですが、なにぶん剛毛のさらさらっ毛で、結い上げるのにはものすごい技量が必要。
プラス、何をどうやっても、ものすごい量の整髪料無しにはまとまらないので、気持ち悪いという事もありました。
とはいえ、あの日本髪・・。
ゆってみた〜い、という事で、現在髪のばし中。

鎖骨より下まであれば結えるそうなので、もうやろうと思えば結える。
何で今頃こういう事になったかというと、人生やっぱりやりたいと思った事は、やらなきゃいけないんだと。

憧れを、ずぼらであきらめては行けない。
プラス、この日本という国を、美しい物で飾る事におっくうがっては行けない。

私は、仏教の「和顔施」という言葉が好きです。
日本人のおしゃれ観の根底には、この心があると思う。
すなわち、自分のためだけではなく、自分を眺める他人が、幸せな気分になるような装いをしようという、思いやりの心です。
和顔施」自体は、どんなに貧乏で、どんなに身体に障害がある人で、他人のために何一つ施す事ができない(役に立たない)人間でも、にこやかな表情をもって人に接する、笑顔を施す事はできる、という教えです。

「やりたいけど、面倒」であきらめるのは、この教えに反しているように思うのです。

ま、くだくだしく理屈を付けましたが、用は美しい物が好き♡
なのですが。

とはいえ、昨今、つまみ細工に対する熱はどんどん上がっていますね。
一昔前までは、七五三と芸者、舞妓の髪飾りぐらいしか需要が無い物として廃れて行くしか無いという風情だったのに、あれよあれよという間に現代的でおしゃれな装飾品、芸術品、一般人でも作れる楽しい趣味として爆発的に流行っている感ハンパありません。

ごく普通の髪飾り屋さんにふつーに、つまみ細工のヘアピンなどが置いてあったり。
舞妓さんがしているような気合いのはいったかんざしは、やはり日本髪以外にはあわせるのは難しいですが、趣味の良い日本人が現代風に(平成風に)
しつらえ直した、しゃれた、肩の力の抜けた、それで居て乙女な、大人の女性でもこれなら使える、というようなつまみ細工のヘアアクセをたっぷり見かけるようになりました。

とはいえ、店で売っているつまみかんざしの種類はまだまだ少なくて、おしゃれで気の利いた物を求めようとするならプロに頼んで作ってもらうか、
自分でつくるか。

買うととんでもなく高いし、出来合いのを買おうとすると、昔風の職人さんの作った物って、正直趣味が今一野暮ったい・・。
ヘアピンにしてあったりしても、あわせる洋服の事とかを考えてなくて、ヘアピンにしとけば洋服でも使えるだろ、的な・・。

という事で、今回紹介するこの本のような、趣味の良い作り方の基本はさっくり乗っけてあって、かつ、ああ、こんな風にもできるのね
、これならおしゃれね、という本は有り難いのであります。

ただ眺めるだけでもとっても楽しい。
おすすめのおしゃれ本です。

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