紅茶好きのメニューブック

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

紅茶好きのメニューブック

紅茶好きのメニューブック


国分寺にある紅茶点「カレルチャペック」の主人にして、絵本作家、挿絵画家、随筆家でもある山田詩子氏の紅茶の本である。
この方の挿絵が、大好きだ。
カレルチャペックの直営店は、都内でもごく少なく、しかも私の居住範囲とは縁のない地域にばかりあったのでこの紅茶点の存在を知ってから軽く20年近くは経とうというのに未だ現物を拝んだ事がない。
そもそも直営店の数など片手ぐらいしか無いのではないか?
もう少し商売っ気を出してくれればいいと思うが、パテントで大もうけするが満々だったら、それはそれで幻滅しただろうから痛し痒しというところだ。
あのかわいい挿絵のついた紅茶や、食器などを扱う雑貨店はそれなりに数が有ると思うのだが、こちらも私の行動範囲では見かけない。
インターネットで購入する事はもちろん出来るが、人間この年になると、心弾む、ほしいなあというちょっとしたすてきなあこがれめいた物というのは本当に数が限られるので、いつかのんびり国分寺や吉祥寺まで出かけて、直営店で買い物をする日まで楽しみにとっておくつもりなのだ。

山田詩子氏の本は考えてみると10冊近く持っている。
全て紅茶がらみの本で、どれもたっぷりあのすてきな挿絵が載っている。
慌ただしい普段の生活ではあまり読み返す事がないのだが、この本たちは全て電子書籍化する気のない、紙の本としてとっておく事が決定済みの物ばかりだ。

仕事に疲れて、人間関係にぎすぎすし、精神的にも肉体的にも疲れ果てて、この世に楽しい事など何も無い気がする時。
趣味も好きな事も山のようにあるはずなのに。
気にかかる事が何も無ければそれらに没頭して幸せになれるはずなのに。
気持ちの切り替えがつかないとき。

この本を読む・・というより、「眺め」ていると、毎日がひたすら楽しく、まだたくさんの手の届かないあこがれをどうやって実現しようか毎日計画を立てていた、楽しい子供時代、思春期の時代のわくわくした気持ち画布割りと戻ってくるような気がするのだ。

私にとってこの本は、一度本代を払ったら追加料金不要の精神安定剤のような物かもしれない。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村