英国ガーデン日記
- 作者: 吉谷桂子
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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吉谷桂子氏の本も何冊か持っているのだが、この本は中でも一押しの本です。
やっと本格的にぬくぬくしてきて、薔薇の芽も動き出した今日このごろ。
一緒にむくむくと育ち始めた雑草を先日、やっと重い腰を上げてひっぺがしました。
とは言え、冬の寒さにもめげずにまたぞろ動き出したカイガラムシを皆殺しにしてやったり、固くしまってしまっているバラの土の植え替えをしたりしないと。
去年一昨年の猛暑で何鉢も枯らして数少なくなったバラたちをせめて手厚くかいがいしく世話をしてやろうと思う今日このごろ。
で、例によってやる気アップの本をあさってみましょうということでこの本のご紹介です。
この本は吉谷夫妻がイギリスで家を借りて滞在していた時の滞在記なのですが、それまで園芸など全く興味のなかった著者が、庭仕事にはまっていく家庭がイラスト、エッセイ、写真を取り混ぜて軽快に描かれていて、すぐに庭仕事をするというわけではない方にとっても楽しめます。
話題は庭絡みのほんとに色々。
庭仕事道具や、庭師のお話、冬場せっかく植えた球根を根こそぎ掘り出して食べてしまう可愛くも憎たらしいリス、リスから球根を守るために植木鉢に網を張らなきゃいけないこと(たいへんだなあ)
何も考えずにやたらめったら買ってきた苗をただ土にぶっさすように植えたおかげであっという間にダメに成ってしまったこと。
チェルシーフラワーショーのはなし、オープンガーデンの話などなど。
やはりイギリスでも庭仕事などというのはそれなりに年寄り向けの趣味となっているらしいこと(現在どうだかは知りませんが)
こういうのを読んでると、やはり買い物したくなる・・けど、これ以上何処に植えるのだ。
ああ、それにしても、やっぱり地面のお庭がほしいなあ〜。
手におえないほどの広さの庭があってもかえって邪魔臭いだけというのはわかっているのだが。
せめて、ルーフガーデンで50平米近くある部屋に引っ越したい・・。
(何処に有るんだそんな家)
地面の庭っていうのは、何でもできる安心感は有るんだけど、夏場はどんな庭だろうが蚊がね・・。
その点、ルーフバルコニーなら無視に悩まされずに庭仕事ができるってもの!
しかも日当たりいいし。
後ろに程よい大きさの里山を従え、そこから湧き出る湧き水、近くに竹やぶもあって、茅葺屋根は手入れが大変だから瓦葺きでいいけど、一戸建ての古民家で、畑、バラ園他作れる広い庭・・。
うーん、いいなあ・・。
けど、わかってるんだよね。あの手の家を維持する大変さ・・・。
若い時はいいとしても、年取ったら断然都会ぐらしの方がいいに決まっているし、防犯上も一戸建てというのはなあ・・
町中に3階建てくらいのRCでルーフバルコニー付きの、地面の庭はほんのちょっと、という一階の窓からは絶対進入不可なモダン建築な家をたてるという手もあるけど、一戸建て絡みの自治会とかも面倒くさそうだな・・。
と、現実のデメリットを数え上げて思いとどまる日々。
以前リージェントパークに行った時、バラ園に赤いお腹のコマドリちゃんを見ることができて舞い上がったけど、今年はメジロちゃんが我家のベランダに余り来てくれなかった・・。
ビオラの花をむしり食いにヒヨちゃんは皆勤だったんですけどね。
暖かくなって、人間様のベランダの花をむしらなくても他にむしる花が咲いたせいか、ヒヨの声で叩き起こされることもなくなった今日このごろです。