やさしい昔の針仕事

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お細工物熱が再燃してきて、最近この手の本をさがしてしまふ。

この本は図書館で目っけて借りてきたんですが、購入メモ代わりに記事にします。
俵型お手玉、四合わせお手玉、ほおずきおてだま、端切れで作る根付け。
琴爪入れの花袋。
鳩袋と金魚袋も載ってます。
金魚袋、ちょっと大きく、可愛く作って、渋目の浴衣と一緒に持って歩きたいと長年(何年越しだ・・)思ってるんですが。

最近、大人の女性でも浴衣や、普段の着物に兵児帯を結ぶのが流行って来ましたね(実際はあまりみないんだけど、本が出てる)

ファブリック帯の本

ファブリック帯の本

結構なことだと思います。
子供の頃から、女の人は大人になったら兵児帯はしないもの、と祖母やら母やらに言われて、そんな決まり事おかしいと食って掛かったものです。

団扇に涼し気な柳の、白地に藍の大きい柄の浴衣地を、大学時代に1反200円で買ったのを、10年くらい前一念発起してミシンでガガガと縫うもんね!
とやってたら、うっかり下前のおくみつけの位置を10センチ近くも短く間違えて縫ってしも−て・・
そのまま未完になっているんですが、この休暇中に仕上げます!
そして、近所の神社の夏祭りに浴衣で出かけて、金魚バッグもー!!
・・間に合わないかな・・
でも、その場合、竹バッグに金魚柄の内布のついたのがあるし、、書いてて思い出した。ガラスの金魚根付あれにつけてあるんだ。

このあいだ、デス・マーチ中に、たまたまとあるデパートの真ん前で作業する日があり、定時ちょっと過ぎに出られたのでふらふらアクセ売り場を覗いてたら、おばはま販売員に捕まり、夜会巻できなくて〜とか喋ったら、失敗ゼロで、2つ足かんざし一本で、夜会巻きにするテクを伝授してもらいました。
もちろん、かんざし買ったよ!
なんと、値段も見ずに、
「ふふ〜ん。ガラス球(スワロフスキー)と、アメジストで、この程度の大きさなら、ま、デパート価格といっても高くて5000くらいっしょ」♫
とか思ってたら、16800円も、もってかれましたが(T_T)
何本も、じゃありません。たった1本ですよ!かんざしの先に、ほんの6センチくらいの楕円形の台があって、それに7ミリくらいのアメジストと、スワロフスキーがいくつかついてるだけなんだけど・・。
いいんだ・・・物ごころついて以来うん十年、この剛毛で髪を結うにはべたべたに整髪料付けない限り無理、自分で夜会巻きなんて100%無理、というのをたったの30分でひっくりかえしてくれたんだから・・。

とっても素敵なかんざしだったし!!!!
はあ、はあ・・。

また脱線しましたが、本に掲載されている品目の紹介を続けますと、お裁縫箱の中のお道具類。
糸切りバサミ入れとか、針刺しとか、指ぬきとか(日本の指ぬきって、どうしてこんなにうつくしいのでせう!刺繍糸で、和紙に巻いて、刺繍したのとか、ちりめん細工のとか、地方によって色いろあるのを収集したくなりますよねえ。
おもいっきり道具に凝る私としましては、私が裁縫面倒臭がるのって、長年裁縫箱の美しさを上げることを怠ってきたらか?
なんでこんなことに気が付かなかったんだろう。
携帯用の裁縫箱とか、折り紙の箱みたいになってて、フタを開けると四方に展開する縮緬貼りの裁縫箱もありまして、これ、半襟付け用に欲しいなあ、とか。
なにより、ちりめん教え細工で作った、白うさぎちゃんのカタチの裁縫箱が!!!
ラブリー!!!

その他巾着袋がひと通り、そして刺し子の花ふきんとか、風呂敷とかも載ってました。

着物の半襟つけがめんどくさい、というのは、裁縫箱に問題があったんだなあー(自分のものぐさ−を裁縫箱に責任転嫁)
いやー、全然気が付かなかった。

実は、100円ショップで、5mm幅くらいの両面テープを半襟用に試しに買ってきてあるんですよね・・。
昔、半襟付け用の両面テープ売りに出されたのにすっかり廃れて、訊いてみたらやっぱ糊残りが・・てことで廃れたらしい。

でも、普段着だったらそんなのどうでもいいし。
楽する道も残しとかないとね。
クリーニング屋のタグつけ用の安全ピン、溜まりに溜まってて、あれでやってみたらどうかと思ったけど、糸の縫い目より短い間隔にしないと仕上がりも汚い上に、襦袢姿は絶望的にみっともない。糸で縫うほうがマシってくらいめんどくさい。
両面テープは、結構ぐーです。
100円なら懐も痛まないしね。襟周りだけ、長めに、衿先の着物に隠れるあたりは、5センチくらいの長さで3箇所くらい止めればきれいになります。(まあ、表裏やらなきゃですが、他になんの道具もいらないし、楽なもんです)

表紙に、和式の糸切りハサミが乗っていて、これ元は、何も巻いていない、鋼だけのものだと思うのですが、紅絹でしょうか、赤い木綿でしょうか、布を細くひも状に裂いたものを柄の部分に巻きつけてあります。
木綿だと、湿気を呼ぶし、きっと紅絹なんだろうな。
小学生の頃に家庭科の授業用にクラス全員一斉に購入した、プラスチックの箱の裁縫箱。
カタログからあれこれ選べる断ち切りバサミ、糸切りバサミ等色々あって、なんでも機能的なプラスチック製で、なんとなく、当時流行ったプラスチックの、引き出しやら消しゴム用の蓋やらがごちゃごちゃついた、機能筆箱?みたいな・・。
小学校卒業と同時に、中身の道具類はすべて引き継ぎましたが、プラ箱はすててしまいました。
化繊でできてた針刺しも捨てちゃったな。
今でも全く切れ味が衰えない、セットになっていた糸切りバサミの柄が、緑色のプラスチックで・・。
はじめから、柄のところに綺麗な色の糸がまいてあって、鈴が付いているものが欲しかったので、さっさと壊れてくれないかと思いつつ30年以上使っているわけです。
さすがにこれはもう一生ものと諦めて、新たに一つ、理想的なハサミを買いましたが。
裁縫箱もうひとつ増やさないとね。
買ってもらった時はとても気に入っていたのですが。

小学校で購入した道具類を、うん十年後も使ってるんですから、これをご覧になっているお母様がた(いやお父さんでもいいんだけど。箱はお父さん作って、ハサミ入れとか、針刺しとかの、細い物はお母さんが作ってあげるとか)、学校がゴリ推してくる、全員おなじの味気ないプラ製なんかじゃなくて、この本を眺めてお裁縫箱、作ってやっていただけませんか。
京都あたりの裁縫箱屋さんが出している縮緬箱のお裁縫セットなんかでもいいけど。あれも値は張るけど、ほんと美しい。
子供の頃から美しいものに触れさせるのは大事なことです。
そして、日本の工業製品は美しさがいまいちのものであろうと、品質的にはそこまでしなくともというくらい、無駄に頑丈なので、「一時しのぎ」で安いものを買うと、余裕ができたからそろそろ買い換えたいと思っても絶対壊れてくれなくて、捨てるわけにもゆかず、切ない思いを致します。
なのではじめから美しさに妥協しないものを購入するのがお勧めです。

綺麗なお菓子の缶を使ってもいい。細かいものを仕切るための仕切りを手作りするのもいいですね。

なんにせよ、どっぷり美しい日本のあれこれを堪能させてくれる素敵な本です。


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