きもの番長

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[rakuten:hmvjapan:11150421:detail]

もしも、これまで全く着物に縁のなかった人に、「何かきものについての入門書を推薦してほしい」
と頼まれたら、私は迷わずこの本を薦める。

この本は、着物のしきたりだの着物の着方だの着物の格がどうの・・・と言うことについてわかり易く網羅して有るようなよくあるつまらない辞典のような本ではない。
この上なくかわいいイラストエッセイ本である。
そして、これまで何十年も着物がらみのエッセイや写真集などをなめるように読んで来たが、この本以上に
「着物を着てみたい!!!!!」
と思わせる、モチベーションアップ本を見た事が無い。

この本にもイラストで着物の着方は一通り掲載されている。
お太鼓、カルタ、角出し風お太鼓の3種類。(お太鼓はともかく他二つは普通基本に入れないけど)
でも、とりあえずこれで十分。
帯の結び方が数えきれないくらい有るからと言って、普通の日本人として最低知っているべきは文庫、貝の口、お太鼓、立て矢ぐらいである。
基本の結び方としてはこれぐらいで、数ある他の結び方はこれの手先や垂れに手を加えた派生ものと言っていい。
(リボン結びとか、まあ他にも多少有るけど・・)

エッセイと言っても、ところどころ漫画風に説明が有るだけで、普通の文章はほぼ全くない。
ファッション雑誌風に見開きで、片面に女性二人の着こなし、右ページに使用したアイテムの説明とか、「これでも!」みたいな感じで別の小物をイラストで紹介してある、「12ヶ月の着こなし特集」な感じが1章分ある。
これが河合食ってセンスよくって、
かわいいのだよ!!!!

外国人の着物好きに教えてあげたら喜ぶ事間違い無!バイブルになる事請け合い。

「着物なんて〜」

と思っている方もぜひ一度目を通してみてもらいたい。
その足で呉服屋に行ってみたくなる事請け合い。
ま、いきなり新品から入るんじゃなく、私のおすすめは家族の古着、親戚におねだり、自分で古着屋で「安くて状態が良くて寸法直しが入らない古着を」買ってみる、いろいろ着てみて、寸法に自分の好みを説明できるようになったら、きれいな大好きな色の色無地ひとつ紋付をちゃんとした呉服屋であつらえてみる・・という手順をお勧めする。




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