女ひとりで海外団体ツアーに参加してます

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目についた面白そうなタイトルのエッセイ本を衝動買い。

旅行フリークという訳では決して無い。
快適至極な日本が一番だと思っているし、手間ひまかけて作り上げた自分の家の方が下手なホテルより遥かに快適だ。
しかし、仕事が忙しすぎたりして、なんで毎日会社に行かなきゃ行けないのかな、などと自分の境遇に罰当たりにも不満をもち、
どこかとおくへ〜いきた〜い
となる事が、年に一度くらいは有る訳だ。

若い頃から年寄り臭い性格な上に運動全般大嫌い、大きな持病は無いがとにかく体力が無い。
で、そこそこ快適なホテルと、拷問のように狭いエコノミーシートに詰め込まれずに旅行できる資力がないなら海外になど行かない方がまし!というのが私の旅行ポリシーである。
自宅が海外で泊まるホテルより劣るのであれば帰ってきた時惨めになるし、
心から自宅が好きだと言える状態(決して豪華にしたいわけではない)に
しつらえ終わるまでは海外になぞ行く金があるなら家にかけたいと思っていた。

自腹を切って海外に行くようになったのは上記の条件を満たし終わったからだ。
しかしながら、ツアーで行くとなると、上記の条件を満たすツアーが無い訳ではないがとんでもなく高価になってしまう。
普通のツアーに、航空券のみビジネスにアップグレードするのは大抵のツアーで可能なのだが、その場合のアップグレード料金は正規料金に限りなく近づいてしまう。また、ビジネスクラスでせっかく行ったのに、送迎でエコノミーのメンバーを待たなければならない。
この本には、団体ツアーと同じ内容の旅行を個人でやろうとすると、とても高くつくと有るが、これは基本的にエコノミーに限っての事であろう。
悲しい事だが。
時たま、ビジネスへのアップグレード特典が破格の値段でついてるツアーも有る事はある。
以前、バリ島へのツアーで、ビジネスへのアップグレードが往復7万でついているツアーが有り、メールでやり取りしていた担当者は普通だったが、何かでその担当者に電話連絡の際、休暇引き継ぎの担当者に話したら、「ビジネス往復アップグレードが7万!?しょ、少々お待ちください!!!」
と結構待たされ、しかし本当だった事が有る。よほど破格だったのだろう。
しかも往復とも日航である。元のツアー代金も、安すぎる事は無いが決して高くはなかった。

私にとっての海外旅行とは、思い上がって現状に不満を抱く自分を海外というこの地球上の楽園日本から強制移動させる事で、感謝の心を呼び戻す修行である。
物見遊山は旅行の目的の主目的ではない。
田舎に居住している日本人はともかく、都会のコンクリート砂漠で残業に次ぐ残業の日本人が海外に行く理由としては、海外のトンでも事情の中に身を置いて自分の持っている日本人としての境遇に感謝の念を抱くため、というのは多いのではないだろうか?

そのためには、発展途上国ではなく、日本以外の「先進国」へいく必要が有る。
発展途上国が日本より不便だったり、社会的に問題が多いのは当たり前だからだ。
イギリスへ行って、TESCOなどのスーパーのレジスタッフ、駅の切符売りスタッフなどの、永遠のルーティンワーク階層の人間の、死んでから10日くらいは経った魚の目のような絶望をたたえた目で仕事をする人たちや、イタリアの街角という街角にたたずむ、それも女性も沢山いる乞食、絶望的な人種差別に合いながらも、自国よりましと移民してきた東南アジア系の移民の底辺ルーティンワーカーの絶望の目と、こちらが日本人だとわかった時の、「我ら有色人種の誇り!」という、言葉こそわからないけれど態度で親切にしてくれる、あの態度の急変、白人に対する態度との凄まじい違い。
これで本とに先進国なのか、この国はという、商店荷なる部品数の少なさや粗悪さ、家電製品の質の悪さ、生活工業用品の絶対的品質格差、社会インフラのとんでもない後進性・・。

本の紹介よりも自分が海外旅行をする理由になってしまったが、この本に魅かれたのはタイトルのせいである。
大抵の社会人が仕事の合間の休みにだれかと予定をつきあわせて海外旅行に行くなど、かなり望み薄である。
恋人がいようが、配偶者が居ようが、両方仕事を持っているとなったら自由業が自営業でもない限りはどちらにせよ望み薄なのだ。

この本は、配偶者持ちの作者が、ツアーにひとりで参加した経験だけを綴った体験談である。
作者も、配偶者も友達とも都合が付かず、それでも旅行に行きたくてツアーのひとり旅を選んだのである。

全編漫画で、(漫画家なんだから当然だが)一気に読み切れる。
今一エピソードがパンチに欠ける感は有るのだが。
それもこれも、無事で楽しく過ごせたということであろう。

昨今は、一人参加のみのツアー(わざわざ知り合い同士での参加はご遠慮くださいと記載されている)もあり、(クラブツーリズムはつねにやっている。)年々一人参加のツアーは認知度が上がってきていると思う。
やはり、日本人特有の需要が有るのだろう。

私は、パラダイス・ガラパゴス育ちの日本人が個人旅行をするなんぞ、たとえ行き先が先進国でも自殺行為以外の何者でもないと言う信念の持ち主である。

旅行が生甲斐で、サバイバルテクニックを十分に身に付け、大陸肉食人種の思考回路をよく理解した大人が、準備も怠り無く、初めての国はまずツアーで行って、勝手が分かってから慎重に個人旅行とでも言うならま、好きになさるがよろしい。
大人である限り本人の自由だし、そういう人にも避けようのない災難は降り掛かるにせよ、それで命を落とす事や犯罪に出会ってもそういう人は文句を言うまい。
それが自分の事に責任を持つという事だ。

しかし、やっと10代を卒業したような子供は話が別である。
温室育ち丸出しの、頭が空っぽのヒヨコを卒業旅行だなどと、子供らだけで海外にやるのを許す事を理解ある親の行為だと勘違いしているウルトラ馬鹿な親が多いのは困った物である。

そしてまた、ヒヨコ頭のくせにアホなガキンチョときたら大人ぶって煙草を吹かすのと、海外への貧乏旅行を同じに考えているときてる。
煙草を吹かしていいきなり死ぬ事も強姦される事もないが、海外旅行では一発でそこまで行く可能性が大有りだ。

子供だからアホなのではない。
子供でも思慮分別の確かな物はいくらでもいる。
個人の力量の差はあるにせよ、出来が悪い子供ならなおさら親がしっかりしつけなければアホのままではないか。
アホな子供をきちんとしつけるのが疲れるからと放置する親が多すぎる。
要は、自分の子供に愛情が無いのだ。
過保護に危険を取り除けと言っているのではない。

「柔らかい心のうちに海外経験を」
などと、怠け放任のいい訳を身時麗句で飾る前に、面倒でも子供にきっちり日本と海外の違いを言葉を尽くして説明し、山と海外居住者やベテランバックバッカーの体験談を読ませ、海外旅行会社の担当者が書いた注意書き本の10冊くらいは読ませた上で筆記テストも行い、実生活での家の鍵の施錠責任を持たせた上で1月程、どんな短い外出でも施錠を怠らないよう習慣づけてから送り出すくらいは、最低するべきなのだ。
その上で、3回くらいは団体ツアー以外の海外旅行など許すべきではない。
うるさがるからなどと面倒がって、子供の好きにさせた挙げ句、海外で殺されてみたり、強姦されて帰ってきたりしてからでは遅いのである。

ツアーで参加してすら、女一人旅は危険、というエピソードも入っていた。
そう、ツアーの添乗員も、ガイドも、十分危険ということなのだ・・。
この本にもやはりその手の話が載っていた。

アホな現地ガイドや、日本にやってくる馬鹿外人に多いが、
「日本人の女は外人なら誰でも〜俺たちモテモテ〜」
なんていう話は、眉につばつけとくのが正解だ。

世界に冠たるハイクオリティの日本AVをみて、日本の現実もこんなだと妄想する脳みそレベルが低い連中が外国人には多いのだ。

なぜかといえばほんっとーに教育程度が低いから。
日本人には理解できないだろうが、AVを大人の男のファンタジーではなく、現実と考える、まともな男であれば童貞君確定で馬鹿にされるのがオチだろうが、その程度の知性も無い男が海外には本当〜に多い。

何度も言うが、「教育程度が低く」「階級格差がすごいから」である。
そして、日本にやってきて現実はAVとは違うとわかっても、自分がモテなかったというのは恥ずかしいので、「AV通りにモテた」と嘘をつく。

多少なりとも知性のある人間なら、「売春宿に行ったのと、恋愛でもてるのはべつなのにねえ〜」と笑い者にされるだけだが、そういうランクの人間の周りにそんな知性を持った人間はいないので簡単に信じるのである。

実際遊び倒しているのもいるだろうが、はっきり言って
「その程度のハナから後腐れ無く遊ぶつもりの女にお前が遊ばれただけだろ」という話だ。
そんなのが自慢になると思ってべらべらしゃべるような連中の相手など、そんな女だと多少頭のある人間なら判断がつく。
作者は頭に来ていたようだが、せせら笑って現実をこんこんと説明してあげるのが、文明人たる日本人の義務という物だ。

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