おひとりヴァカンス - 花と兎と本と酒と

一人旅。

なんと甘美な響きであろう。
時間の心配も金の心配も家の心配もうさぎの心配もベランダの花々の心配も仕事の心配もせず、ふらりと飛行機に乗って海外へ、いや、新幹線に乗ってどこかとおくへ・・

４０年以上生きてきて、未だそんな優雅な一人旅はした事がない。
モギリとるようにして出かけた、血を吐くように疲れたあげくの逃避旅行はいくらかあるが・・

それで、この本にふらふらと吸い寄せられてしまったのだ。
「おひとりヴァカンス」なんてすてきな言葉。

日本国内の名だたる観光地の写真。
まあ、はっきり言ってただの観光地紹介本ではあるのだが。
本当は、もっと一人旅のノウハウとか、ひねりを入れた編集であってほしかった。
掲載写真もシングルの部屋は０かな？

・・にしても、未だに田舎の日本旅館って、女一人旅が市民権を得ていないのにびっくり。

田舎で仕事がないの、客がこないのって言うのは所詮能無しだからだと既にあちこちの新進旅館が証明してしまっているのにねえ。
女以外に誰が金を落としてくれると言うんだ。
まったく。