中国、インドなしでもびくともしない日本経済

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増田悦佐氏の新興国礼賛主義の欺瞞を暴くシリーズです。

三橋貴明氏もこの方と対談本出したりしてます。
増田氏は三橋氏より以前から日本経済終了論の嘘八百を暴き、
新興国市場に日本の金を引き寄せようとする陰謀について継承をならしてきた方です。

三橋氏よりも、守備範囲が広く、単に経済と政治というより、文化論まで踏み込んでいて、
私的には三橋氏より興味深い著書を書かれる方です。

あれこれ氏の著作を読んで共通する主張は、以下の7点に集約されます。


・欧米型エリートによる政治支配の危険性の指摘
・資源はそれを利用する技術が無ければただの土塊である
・エネルギー効率の高い国が覇権を握る
・鉄道での労働力集約のできていない国は没落する
・製造業を捨て、金融業で国の経済をまかなう、遊んで暮らそうとする国は滅びる
・人口が多いから成長の可能性があるなどというのは大嘘
・国が成長できるか否かは結局国民の道徳、倫理、労働観の質による

この7つの点は、私が子供の頃から考えてきた社会観と完全一致するのです。


失われた20年といわれて久しい日本において、Brics何ぞとはしゃぎまくって
新興国を持ち上げる日本のマスコミをアホじゃなかろうかと眺めていましたが、
事ここに至ってもまだその持論を撤回しないアホさ加減にはほとほとあきれ果てます。

もちろん、日本経済新聞はじめ、日本の(世界も同じだが)マスメディアは金をもらって
自分たちに金を払ってくれる連中にとって都合のいい事を読者や視聴者に信じ込ませる
ことを生業としているのだから、情報弱者はだまされて学習するしか無いとは言えますが・・。

別に経済や政治の専門家でなくとも、日本人として、人間としてまともな常識を持っていれば、
Bricsなぞが発展するはずが無い事は自明の理です。

かつての日本人は汗水たらさず、株や投機で遊んで暮らすような人間を心の底から軽蔑しきって
「株屋」と蔑称していました。
ましてや国が食っていく為の産業として「金融工学」などという、ただのペテンを
ありがたがって、金コロガシで食っていく事を、大学教授だの
銀行員だのが目の色変えて礼賛しおこぼれに預からないと国が滅ぶと絶叫するなどという気違い沙汰を
許す国でもありませんでした。
今のところ、日本の一般庶民の大半は日本を滅ぼしてやろうという売国奴の洗脳政策から距離を置き、
マスコミと一部売国銀行証券屋、経団連の目先の金の事しか考えられない売国雇われ社長連中だけが
金融金融、Bricsと誰も踊らない笛を吹き太鼓を叩いています。
いい加減賢い常識を持った日本人をだますのは無理だと悟れば良さそうなものを、つくづく馬鹿な連中です。

政治、経済の専門知識などなくとも、これから発展する可能性がある国かどうかなど常識さえ備えていれば
わかる事です。

その国の国民は働き者か?
その国の国民は高い教育を受けているか?
その国の国民は清潔、整理整頓、几帳面さを重視しているか?
その国の国民は正直者か?
その国の国民は働かずに金儲けをすることを、欧米人のようにうらやんではいないか?
その国の国民は、特定のエリート職以外で働く事を馬鹿にしていないか?
その国の国民は、賄賂や窃盗、汚職などに厳しいか?
その国の国民は、他人(他国)からの借金で自分の生活(国民経済)をまかなう事をよしとしないか?

上記に挙げた事が全てイエスなら、資源が無かろうと人口が少なかろうと、とんでもない経済大国にならずとも国が破綻するような事にはならないし、緩やかでも国は発展していくでしょう。
当たり前の常識的判断です。

ところが、そんな昔の常識は現代の発展し複雑な金融工学が支配する世界経済には当てはまらないのだと、偉そうに嘘八百を並べ立て、ぶりっくす〜ぶりっくす〜 ぐろーばる〜ぐろーばりぜ〜〜しょんと歌いおどった結果が今回の金融危機です。
Brics諸国の全ての国で、上記の常識はすべてNoではあ〜りませんか!

経済学者って、本当に、ほんと〜に  馬鹿ですね ♡(淀川長治風に読んでください)


「中国、インドなしでもびくともしない日本経済」のほとんどは、Bricsの政治・経済・社会情勢の分析に当てられています。

当たり前ですが、今後国が破綻する事はあっても発展する事など遠いファンタジーでしかないという事をたんたんと数字と実例を挙げて論証されていて、世間知らずな日本人は必見といえる良書です。

一見難しそうに見えるかもしれませんが、文体もコミカルで、下手な漫画などよりよっぽど面白い。
口を開けて洗脳テレビを眺めるのに時間を使うくらいなら、ぜひともご一読をお勧めします。


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