ピアノの森22
- 作者: 一色まこと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
ハイペースで単行本が出ててうれしい。
雨宮君とカイが安心した友人関係に戻っていい感じなのが読んでてうれしい♡
この間の最後の方で、阿字野先生関係の人間関係が結構クライマックスです。
読み応えのある巻でした。
しかし、パン・ウェイの阿字野先生への思いは切ないなあ。
阿字野先生、登場したての時は人を育てる事の出来る人間、って風情ではなかったのに、もう完全に「人を育てる事の出来る大人の男性」に脱皮してますね。
昨今、ガキンチョのままの大人ばかりで(とくに教育関係者)うんざりしていたけれど、考えてみると自分も子供を育てる事の出来ない大人でしかなくなっていて愕然とします。
悪い事をした子供をただ叱るだけ、大人であったとしたらただ失敗を責める、礼儀がなってないと責める、そんな人間は私が子供の頃は「大人げない」として蔑まれていたと思うのだが、いつの間にこうなったのか。
「大人げない」と責める事が、「悪い事をしてもそれを強制使用とする事は個人の自由を制限する事」などというサヨク勢力のすり替え工作によって、意味が変わってしまったからではないか?
昔の「大人げない」は、大の大人が、激高して醜態をさらし、汚い言葉で自分のうっぷんを晴らすための八つ当たりとして責める、叱ることを戒めた言葉であって、おかしな振る舞いをしている大人や、子供を諌める事自体をとがめる言葉ではなかった。
人を叱るときには、その人をより良い方向へ、叱られた人自身が反省するような叱り方をしていた物だった。
叱られた人は、叱った人から自分に対する愛情を感じる事が出来た。
それが、今は、「叱る」事はただの相手への「攻撃」西かなっていない気がする。
阿字野先生が、パン・ウェイのピアノに対する態度、パン・ウェイ自身への対応を読んで、そんな事を考えさせられました。