タニアのドイツ式部屋づくり タニアのドイツ式キッチン

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同じ出版社から2冊のシリーズ?で出版された女性誌などでエッセイやインタビュー記事で登場している門倉タニア氏のエッセイ本。
門倉氏の生活様式のシンプルさ加減が好評で、台所の道具の少なさなど二着目して、整理整頓系の特集などに掲載される事も多い。

ドイツ人のお母様に育てられた割には、シンプルさ加減がヨーロッパッ風でもなく、かといって日本人風でもない。
ヨーロッパ風のシンプルというと、何か美術館か博物館のような風情のとんがった感じになるか、単にインテリアにかまってないだけじゃないか、となるかのどちらか。さも無ければ勘違いの「zen」スタイル(笑)
日本のシンプルというと、ヨーガンレール風か、コムサデモード風か、さも無ければ貧乏臭くただ物を少なくしただけという風情になるか、民芸風か・・。
独特のバランス感覚があって好みは分かれるだろうが私はこの人の暮らしぶりが好ましく思う。
日本風の「ただ物を少なくした」がベースなのだが、残すと決めた物が、ヨーロッパの古い、主張しすぎない物が主体で、しかも何でもかんでも「ど」古いものでは無く、古い物と調和する新しい家具が最低限選ばれていて、「必要十分+α」なのだ。その必要充分さ加減と、選ばれた「+α」の部分が私の好みに合っているから、好ましく感じるのだろう。

「ドイツ式キッチン」のほうは、雑誌などでよくでてくる、食材の利用法や食器の収納などの門倉氏の暮シンプル生活については全く触れておらず、主としてドイツで取材した個人宅の台所の紹介となっている。
「門倉式台所の切盛」似ついて読みたいのであれば、「ドイツ式部屋づくり」の方を購入するべきだろう。
正直、「部屋づくり」と「キッチン」の2冊を比べると、「キッチン」の方はあまり一般向けの内容が濃いとは言い難い。
「なんとしてもドイツ人の個人のキッチンを見てみたい!」という特殊な人のみに満足のいく内容ではないか。
引き換え、「部屋づくり」の方は門倉氏とご母堂の生活様式が個性豊かに説明され、写真も美しく読み応えのある本である。

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